また始まった。ドナルド・トランプ米大統領は15日、連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長に対し、5月15日の任期満了時にFRB理事職からも退かない場合は解任すると、改めて脅しをかけた。この脅しは虚勢かもしれないが、自滅的でもある。これが大統領の習性になりつつあることに、読者はもう気付いているかもしれない。トランプ政権はFRB本部改修費の予算超過を巡りパウエル氏を刑事捜査の対象としているが、これが裏目に出ていることにトランプ氏はいら立っている。恐らくそのせいで同氏は、15日のFOXビジネスとのインタビューで感情を爆発させ、以前よりも強くパウエル氏に解任の脅しをかけたのだろう。トランプ氏は、パウエル氏が議長任期満了時にFRBを去らないなら「解任せざるを得ない」とし、「以前から解任したかったが、物議を醸すのは嫌だった」と述べた。とてもそうは思えない。トランプ政権は、FRB本部改修工事を巡る刑事上の不正行為に関して何の証拠もないままでっち上げの刑事捜査を行い、パウエル氏を辞任に追い込もうとした。
【社説】トランプ氏とFRBの確執
パウエル氏解任ならウォーシュ次期議長の承認とFRB改革に遅れ
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