◆雑談がはずむ人とスベる人の決定的な違い
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)
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鉄板であり無難な話は?
職場の人と2人きりで作業をする際、挨拶の後に沈黙が続いてしまうと、何か気の利いたアイスブレイクの話題を探してしまうかもしれません。しかし、実は鉄板である「天気の話」は、非常に有効で無難な話題です。
たとえば医療の現場でも、患者さんとお話しする際、症状が安定しており、いつものお薬を処方するだけの方には、天気の話をよく振ります。また、スポーツジムなどで顔を合わせるお年寄りの方とも、共通の話題がない場合は天気の話が重宝します。急に寒くなったり、暑くなったと思えばまた冷え込んだり、雨が降ったりと、天候の変化は誰もが共有できる日常の関心事だからです。
映画のセリフのような気の利いたことを無理に言う必要はありません。一緒に過ごす時間が長くなれば、自然と話題は出てくるものです。
沈黙を恐れず、相手のペースを尊重する
挨拶した後にシーンとしてしまうのは、もしかすると相手が「今は静かに作業に集中したい」と考えているサインかもしれません。そのため、無理に話しかけようとするのはNGです。相手に対して好意的な感情を抱いていれば、言葉にしなくてもその雰囲気は自然と伝わるものです。
仕事中に話しかけられるのを好まない人もいるため、まずは黙々と作業をこなし、一息ついたタイミングで天気の話題を出してみるなど、状況を加味することが大切です。ランチタイムやちょっとした休憩時間に話せれば十分だというくらいの気持ちでいると、過剰に意識しすぎず、かえって自然に話しやすくなります。
相手が話しやすくなる「フック」を用意する
本当に会話が弾んでいる時は、何を話そうかと意識しておらず、後になって何を話したかすら覚えていないことが多いものです。まずは肩の力を抜くことが重要です。また、自前の小ネタをいくつか持っておくことも役立ちます。例えば、「先日観に行った映画が面白かった」というような、自分の身近な明るい時事ネタを振ってみるのも一つの手です。
ただし、ここで注意すべきなのは「自分の話をとうとうと語るためではない」ということです。自分の話ばかりをしてしまうと、かえって関係性が悪化する可能性もあります。自分の小ネタは、あくまで「私も映画が好きで」といったように、相手が話し出すきっかけ(フック)を作るために投げるものです。
相手が話しやすくなるようなボールをいくつか投げてみる、というスタンスで会話の糸口を探ってみてください。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。






