ケビン・ウォーシュ氏はこの1年、ドナルド・トランプ米大統領が望む利下げを米連邦準備制度理事会(FRB)が実行すべきだとの論拠を構築してきた。それは、人工知能(AI)ブームが近いうちに生産性の急上昇をもたらし、物価が抑制されるというものだ。ウォーシュ氏は21日に上院での指名承認公聴会に出席し、FRB議長への就任に一歩近づく可能性がある。その際、彼にとって最も手ごわい聴衆となるのは、将来の同僚たちかもしれない。彼らは慎重ではあるものの、間違いなく辛辣(しんらつ)な懐疑的見方を示している。承認されれば、ウォーシュ氏は、まだ物価抑制に至っていない技術変革と、物価押し上げのリスクを持続させている分断された地政学的状況との間で板挟みになっているFRBを引き継ぐ立場になる。イラン戦争はその直近かつ最も顕著な事例だ。