「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」「一生使える知識やマナーが学べる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。本記事では、その中から親が教えておくべきおやくそくを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)

「自分で考えて動ける子ども」の親がしていた、たった1つの声かけPhoto: Adobe Stock

「脱ぎっぱなし」の悩み

「うちの子、帰ってくると全部脱ぎっぱなしでさ……」
小学1年生のお子さんがいるママさんからこんな話を聞いた。

学校から帰ると、玄関を開けた瞬間、ランドセルをその場に置く。
上着は脱ぎながら歩いて、リビングのソファに適当に置かれている。
靴下はもっとひどく、片方が廊下、もう片方がテーブルの下にあることもあるそうだ。

「なんでこんなところにあるの……」
毎日それを拾うのが、地味にストレスだったという。

もちろん息子さんには何度も、「脱いだらカゴに入れて」「ちゃんと片づけて」と伝えた。
でも、「うん」と言うだけで変わらない。

これはどうにかしないと思い、息子さんにこう聞いたそうだ。
「どこにしまえばいいか、わかってる?」

すると、少し考えてから息子さんはこう言った。
「うーん……なんか置く場所がいろいろ違うからめんどくさい」

そこでママさんは息子さんにこう声をかけたそうだ。
「じゃあさ、一緒にどの場所にしまうか考えようよ!」

一緒に片付ける場所を考え、
最終的にランドセルを置く場所の近くに、服の収納場所を作って、しまいやすくしたそうだ。

そのママさんはこう話していた。

「決まった場所に戻してねって言っても、本人がやりにくいと習慣は続かないよね。整理整頓の習慣だって、子どもと一緒に考えることが大切だと思ったよ」

きれいに片付けられるようになろう

そのママさんが「片付けの習慣」を身につけさせるのに活用してくれたのが、小学校入学前後に身につけておきたい93のおやくそくをまとめたまいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』という書籍だ。そのなかには、「ふくをきれいにかたづけよう」という項目がある。

「自分で考えて動ける子ども」の親がしていた、たった1つの声かけ『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
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・よごれた ふくは せんたくかごに いれよう。
・あらった あとの ふくは たんすに しまおう。
・くつしたは くつしたいれ したぎは したぎいれに いれよう。
・うわぎは ハンガーに かけて しまおう。

(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用)

さらに「おうちの方へ」では、このように書いてある。

些細なことでも自分でやりとげれば、自分は価値ある人間だと思えるようになります。「こんな立派なお兄さん・お姉さんになって、お洋服も自分でお片づけできて、すごいね!」と声をかけ、日常の小さなことから自己効能感を育てましょう。
(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用)

つまり、問題は「片づけるかどうか」ではなく、「片づけやすいかどうか」だ。

どれだけ正しいことを伝えても、やりにくければ続かない。

だからこそ大切なのは、「どうすればできるか」を子どもと一緒に考えることである。

小さなことでも、自分でできたという実感が、
「自分で考えて動く」基礎力をつくる土台になるだろう。