「人の名前が出てこない…」と不安になり、脳トレやサプリを始めていませんか? 実は、脳の寿命を左右する最優先事項は「日々の血圧管理」です。全身で最も繊細な脳の血管は、高血圧によるダメージに耐えられず、じわじわと破滅へ向かいます。脳梗塞や認知症のリスクを遠ざけ、100歳まで冴えた頭を保つための、シンプルかつ絶対外せない脳の守り方を紹介します。
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脳の寿命を左右する残酷な現実
「最近、人の名前がパッと出てこない」「あれ、何をしにここへ来たんだっけ?」と、日常のふとした物忘れに不安を感じることはありませんか? 将来の認知症予防のために、脳トレやサプリメントを検討される方も多いでしょう。
しかし、脳神経内科の現場で多くの患者さんと向き合う私が、何よりも熱く、そして繰り返しお伝えしたい「脳を守るための最優先事項」があります。それは、日々の「血圧管理」です。なぜ、パズルや計算よりも「血圧」が重要なのでしょうか。そこには、私たちの脳の寿命を左右する残酷な現実があるからです。
脳は全身で最も「繊細な臓器」である
私たちの脳は、非常に細い血管が網の目のように張り巡らされた、全身で最もデリケートな臓器です。高血圧という「爆弾」が真っ先に、そして最も容赦なく攻撃を仕掛けるのが、実はこの繊細な脳なのです。
脳の細い血管は、高い圧力がかかり続ける状態(高血圧)に長時間さらされることに耐えられません。想像してみてください。細く薄いホースに、常にパンパンの圧力をかけて水を流し続けているような状態を。圧力によって傷つけられた脳の血管は、じわじわと硬く、脆くなっていきます。
「詰まる・破れる」だけではない、認知症への道
血管がダメージを受け続けた結果、やがて起こるのが「血管の事故」です。
● 血管が圧力に耐えきれず破れてしまうのが、「脳出血」
これらは命に関わるだけでなく、一瞬にしてこれまでの生活を奪い去る恐ろしい事態です。しかし、さらに知っておくべき事実は、たとえこうした劇的な事故が起きなくても、血圧が高い状態が続くだけで脳の血流が不安定になるということです。
不安定な血流は脳細胞に慢性的なダメージを与え、数年、数十年という時間をかけて静かに認知症のリスクを高めていきます。
あなたの「脳の寿命」は血圧に刻まれている
「上が140くらいなら、年相応だろう」と放置するのは、脳への攻撃を黙認しているのと同じです。あなたの「脳の寿命」は、まさに日々の血圧の数値に刻まれているといっても過言ではありません。
血管をしなやかに保ち、脳細胞に安定した栄養を届け続けるためには、まず「自分の数値」を知り、コントロールすることが何よりの特効薬になります。
●「上125/下75」未満の家庭血圧を目指す
このシンプルな習慣が、100歳まで冴えた頭で自分らしく生き抜くための、基本となるノウハウなのです。
※本稿は『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。






