「なんであの人が、出世したの?」
そう感じたことはないだろうか。多くの人は、「仕事で結果を出した人が出世する」と考える。しかし、現実はそう単純ではない
その答えを教えてくれるのが、書籍『会社から期待されている人の習慣115』(越川慎司著・ダイヤモンド社)だ。これまでに数多くの企業で「働き方」を分析・支援してきた著者が、815社・17万3000人を徹底調査して「同世代より出世が早い人たち」の意外な共通点を突き止めた。大規模な統計データに基づき、「評価される人の行動」を科学的に解き明かした一冊だ。「もっと早く読みたかった」「若手社会人ほど読んでほしい」との声も多い同書から、職場で出世していく人たちの共通点を紹介する。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

「新入社員こそ読んでもらいたい!」との声も。“報われない努力”がなくなると話題の1冊とは?Photo: Adobe Stock

「従順な人が評価される」という考えは古い

 毎日遅くまで残業している。
 上司の指示には絶対に従う。
 自分の意見よりも、まずは空気を読む。

「とにかく使いやすい人でいよう」

 そう考えて働いている人は、今も少なくないだろう。

 かつては、そうした姿勢が評価される時代もあった。

 長時間働き、従順であることが「優秀さ」だと思われていた。

 しかし、その常識はすでに変わっている。

 815社17万人を分析し、「職場で評価されている人たちの共通点」を解析した書籍『会社から期待されている人の習慣115』では、次のように書かれている。

 毎日遅くまで残業したり、指示に絶対服従して自分の意見を言わなかったり。かつては、そういった「使い勝手のいい人」が評価され、期待されていた時代もあったことでしょう。
 ですが、働き方改革やリモートワーク、ダイバーシティ、AIの普及で、評価基準は大きく変わりました。
 いまでは、残業ばかりの人は「効率が悪い」と思われ、意見を言わない態度は「自主性がない」と受け取られたりします。

――『会社から期待されている人の習慣115』より引用

 つまり、「頑張り方」を間違えると、その努力は報われずに終わるのである。

いま評価されるのは「受け身」より「主体性」のある人

 では、現代において「評価される人」とは、どのような人なのだろうか。

 同書では、その本質について次のように示されている。

「長時間労働」や「従順さ」といった、受け身で非効率的な姿勢はもはや評価されない時代になりました。
 現代で評価されるのは、「この人なら、自ら考えてうまくやってくれるだろう」という信頼を得ている人です。

――『会社から期待されている人の習慣115』より引用

 求められているのは、
「この人に任せたい」
 と思われることなのである。

 自分で考えて動く。
 小さな約束を守る。
 周囲との信頼関係をつくる。

 こうした積み重ねによって、「期待される人」になっていく。

 期待されるから、大きな仕事を任される。

 そして、その結果として出世がある。

 これが、正しい順番なのだ。

信頼を積み上げて、まずは「成果を出せる場所」に立とう

 会社から期待され、出世していく人たちの多くは、仕事に対して「ある認識」を持っている。

 それが、これだ。

「仕事とは、信頼積み上げゲームである」
――『会社から期待されている人の習慣115』より引用

 この人なら大丈夫。
 この人なら任せられる。

 そう思ってもらえるかどうか。
 そこに、出世の入り口がある。

 成果を出してから信頼されるのではない。

 先に信頼されるから、成果を出せる場所に立てるのである。

 努力の「向き」を変え、正しい方向で努力することが大切だ。

 それだけで、“報われない努力”は確実に減っていくのである。

(本稿は、『会社から期待されている人の習慣115』の内容を引用して作成した記事です。書籍では「評価と信頼を得ている人たちの共通点」を多数紹介しています)