「AIが仕事を奪う時代を生き残る方法は、組織で出世することです」
そう語るのは、これまでに800社以上、のべ17万人の「働き方」を支援してきた越川慎司氏だ。その17万人を対象に調査して見えてきた「周りより出世が早い人」の特徴をまとめた書籍『会社から期待されている人の習慣115』が発売。主観や感情論をいっさい排除し、「大規模統計データ」に基づいて評価と行動の関係を科学的に証明した。「評価されてる人たちって、こんなことまでしてたの!?」と驚きの声が多数届いている同書から、評価と出世の真実を紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
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資料は「内容が多いほどいい」と思っていないか?
資料作成を頼まれたとき、あなたは「何」に時間をかけているだろうか?
できるだけ多くのデータを集め、ページ数を増やして内容を充実させる。
資料作成の大半をこういった作業に費やしているのだとしたら、残念ながらその努力の多くは無駄かもしれない。
815社17万人を分析し、「評価につながる習慣」を解明した書籍『会社から期待されている人の習慣115』には、次のように書かれている。
しかし残念なことに、そういったページの80%を、読み手はめくってもいなかったこともわかりました。
――『会社から期待されている人の習慣115』より引用
多くの人は「伝わる資料」ではなく、「たくさん入った資料」をつくってしまっているのである。
しかし、その資料の大半は見られもしていなかったのである。
期待されている人は、最初に「So what?」を書く
一方で、周りよりも出世の早い「期待されている人たち」は、資料づくりで重視している点が違っている。
同書では、下記のように示されている。
すると、期待されている人の30%が、資料の最初に「So what?(だから何?)」を書いているとわかりました。これは一般社員における比率の6倍以上です。
――『会社から期待されている人の習慣115』より引用
彼らは、まず「何を伝える資料なのか」を決めてから作り始めているのである。
その習慣が、実際の仕事の結果にもつながっているようだ。
――『会社から期待されている人の習慣115』より引用
さらに、期待されている人たちは、資料の冒頭に「目的・理由・結論」を3行以内でまとめて、最初に全体像がつかめるようにしていたそうだ。
丁寧に情報を集め、データも整理して、資料づくりに時間をかけても、「で、結局何が言いたいの?」と言われたら意味がない。
読み手が求めているのは情報量ではなく、「それで、何を伝えたいのか」という結論なのである。
この事実をわかっている人が、会社から期待され、出世していたのだ。
(本稿は、『会社から期待されている人の習慣115』の内容を引用して作成した記事です。書籍では「評価と信頼を得ている人たちの共通点」を多数紹介しています)









