元受付嬢写真はイメージです Photo:PIXTA

フレッシュな顔ぶれが職場に増えるこの季節。「元気があっていいな」と思う一方で、受付という場所で長く働いてきた私にとっては、ヒヤリとする場面も少なくありませんでした。今回は、私が実際に目撃した、見聞きした「若手の失態」から、ビジネスの場で本当に大切なことをお伝えしたいと思います。(RECEPTIONIST代表 橋本真里子)

「お茶は上座から出す」
ルールを忠実に守った新人だったが……

 受付の仕事で、最初に私たちが覚えなくてはいけないと言われているのが、「役員の顔と名前」、そしてお茶出しなど接遇のマナーです。

 受付には役員用にさまざまなルールが設けられています。そのルールを適用するためには、顔と名前を覚えるのは必須です。会社のホームページに顔写真が出ていれば、それを毎日見てインプットします。ご本人が受付を通った時には、先輩が「あの人が役員のAさんだよ」と耳打ちしてくれたりしたものです。

 それらを覚えながら、次に任される業務はお茶出しです。お茶出しというのは「上座(かみざ)、つまり出入り口から一番奥の席から順番にお出しする」。これが大原則です。どの受付の現場でも、このルールを叩き込まれます。

 あるとき、こんな場面がありました。

 会議室に通されたのは、外部のお客様と自社の社長。ところが、その日に限ってたまたま社長が上座に、お客様が下座に座っていたのです。