心が限界の時は、自己判断せず精神科を受診することが大前提です。その上で、即中止すべきなのは①「過剰な仕事」、②エネルギーを激しく消費する「人と会う予定」、③計画的な「旅行」の3つ。これらはリフレッシュのつもりでも心身をさらに摩耗させます。限界を感じたら予定をキャンセルし、残業を避けて、まずは何も考えずにゴロゴロ休むことを最優先しましょう。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)

【精神科医が教える】心が限界な時に、即中止すべき3つのことPhoto: Adobe Stock

心が限界な時に、即中止すべき3つのこと

本日のテーマは、「心が限界な時に、即中止すべき3つのこと」です。「心が限界」といっても様々な状態がありますが、例えば「眠れない」「食欲がない」「最近頭がぼーっとして仕事もままならない」といった症状がある場合は、まず病院に行っていただくことが大切です。これを大前提としてお伝えしていきます。

今回は、そこまで重症ではないものの、疲れが溜まってしんどい時や、嫌なことがあってぼーっとしてしまう時などに、すぐに中止していただきたい3つのことについてお話しします。ただし、これらを「完全にゼロにしなさい」というわけではなく、程度や加減が重要になるという点も含めて解説します。

1. 「過剰な仕事」を中止する

1つ目は「仕事」です。しんどい時や嫌なことがあった時に、仕事に打ち込んで忘れようとする方がいます。確かに何かに集中することで嫌なことを考えずに済むため、一つの対処法としてはあり得ます。

しかし、忘れるために何かに没頭するのは基本的にはおすすめできません。ブレーキが効かなくなり、限界を知らずに働きすぎてしまうことで、反動として本当にうつ病になってしまうこともあるからです。

仕事ができそうな状態であっても、心が限界な時は定時で帰る、有給休暇を使って休むなど、そこそこで切り上げることが大切です。「即刻仕事をすべてやめる」とまではいかなくても、残業や休日出勤を控え、過剰な働き方については直ちに中止し、心が落ち着くまではセーブするようにしてください。

2. 「人と会う予定」を中止する

2つ目は、やってしまいがちな「人と会う予定」です。人と会って楽しく過ごせるのは、実は心に余裕がある時なのです。人と会って食事をするというのは非常にエネルギーを消費する、脳をよく使う作業です。ましてや、あまり親しくない人と話を盛り上げるのは、仕事以上のエネルギーを使います。

たとえ人と会うのが得意で好きであっても、心が限界でギリギリの時には、それがとどめの一発になりかねません。そのため、本当にしんどい時やゴロゴロ休みたい時には、極力人と会う予定は入れないでください。気心の知れた家族や友人に「ちょっと愚痴を聞いて」とふらっと会う程度ならまだ良いですが、あらかじめ日時をがっちり決める予定や、よく知らない人、久しぶりの人に会うのは避けたほうが無難です。

見分け方として、予定を入れようとした時の自分の気持ちに注目してください。心が限界な時は、予定を入れようとすると「大丈夫かな」と不安になったり、落ち着かず嫌な気分になったりします。もし予定を入れた瞬間にそう感じたら行くのをやめ、すでに入っている場合はキャンセルすることをおすすめします。「何も考えずに楽しみだ」と思える時までは、控えるようにしてください。