3. 「がっちりとした旅行」を中止する
3つ目は「旅行」です。旅行は、プランを立て、予約をし、時間通りに起きて移動や運転をするなど、実は仕事と同じようなエネルギーを使っています。目的が遊びか仕事かの違いだけで、やっていることは同じなのです。
そのため、がっちりと計画を立てた旅行は全くおすすめしません。移動だけでも時間と体力を使い、脳は働き続けています。旅行を楽しめる状態というのは、心が限界ではない証拠とも言えます。「もう限界、無理」という時は、無理に旅行をしないでください。
もし出かけるとしても、事前に計画を立てるのではなく「今日は天気がいいから少し出かけてみよう」と半日程度でふらっと帰ってくるくらいにとどめておきましょう。
まとめ:自己判断せず精神科の受診を
心が限界だと感じた時の基準は人それぞれですが、やはり精神科を受診することは非常に大切な選択肢です。私たち精神科医は、ただ適当に話を聞いているわけではありません。お話の内容だけでなく、患者さんの仕草や雰囲気、元々のキャラクターと現在の状態とのギャップなど、様々な情報を観察しながら「この人は重症のうつ病の可能性があるな」とある程度見立てをした上で診察を行っています。
「診察」という言葉通り、目でもしっかりと「診て」判断しているのです。ですから、自己判断で済ませず、限界を感じたら早めに精神科を受診することを検討してください。
最後にもう一度復習します。心が限界な時にすぐ中止すべきなのは、「過剰な仕事」「人と会う予定」「旅行」の3つです。また、すでにうつ病などで休職中・治療中の方も同様です。「リフレッシュして早く良くならなきゃ」と焦って無理に旅行の予定などを入れるのは全くの逆効果ですので、避けてください。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。



