ビジネス書や自己啓発本をたくさん読んでいるのに、記憶にも残らない――そんな経験がある人も多いのではないだろうか。『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(ダイヤモンド社)の著者・池田貴将氏は、「本に書かれている、いいなと思ったことを1つでもやってみると大きく人生が変わる」と語る。今回は、「本を読んで変わる人と変わらない人の決定的な差」について伺った。(取材/ダイヤモンド社・林えり、構成・文/照宮遼子)

「本を読んで人生が変わる人」と「何も変わらない人」の決定的な差とは?Photo: Adobe Stock

決定的な差:「知っているか」ではなく「やっているか」

――ビジネス書や自己啓発本を読んで人生が変わる人にはどんな共通点がありますか?

池田貴将(以下、池田):「実際にやってみる、習慣化する」ということですね。本を読んでいると、読書家の人ほど「これ、知っている」という内容が書かれていたりすると思うんです。でも、人生を変えていける人は「実際にやる」

もちろん、読書は最初に読んだときは、面白そうだと感じるだけで十分です。でも、そのあとに読んだことを行動に移すか。ここが大きな違いなのではないでしょうか。

――ビジネス書や自己啓発本はどんなときに読むと効果的でしょうか。

池田:むしろ何も悩んでいないときに読むといいと思っています。体が元気なうちに運動しておくと、より健康になれるのと同じ感覚です。

「本を読んで人生が変わる人」と「何も変わらない人」の決定的な差とは?
池田貴将氏 写真:照宮遼子

「本に書かれていること」をやるかどうかは自分次第

――「本は実際にやってみることが大事」とのことですが、池田さんの著書『人生アップデート大全』は「これをやりなさい」という圧がありませんよね。

池田:そうですね。僕は基本的に人への関心が強いタイプではないので、本に書くことも「絶対やったら良くなる」とか「あなたのために」といった言い方はしないからかもしれませんね。

――読者に完璧を求めているわけでないのがいいのかもしれませんね。

池田:そうかもしれません。僕自身も健康に気をつけたいと思いつつも、お菓子をつまみ食いすることも全然ありますし、日々、まだまだ改善できると思いながら過ごしているんですよね。

――その姿勢が、著書にもそのまま出ているんですね。

池田:教えるというより、「自分はこうしているよ」というスタンスなんです。やるかやらないかは本人の自由で、「やってみたら少し楽しくなった」くらいの伝え方が自分には合っていました。だから、体操のお兄さんのように「みんな一緒にやってみよう」と呼びかける感覚に近いと思います。

――最後に、ダイヤモンド・オンライン読者にメッセージをお願いします。

池田:本を読むことはそれ自体に、ストレスを和らげる効果があると言われています。実際に、「静かに読書をするだけで、わずか6分間でもストレスレベルが最大68%低下した」という研究結果もあります。

さらに、本で得た気づきを1つでも行動に移し、習慣にできれば、人生は少しずつ変わっていきます。

人生を変えたい人は、1日10分でもいいので読書の時間を持ってみてください。

『人生アップデート大全』には読書習慣の話や、そのほかにも停滞を突破する習慣をたくさん紹介しているので、ぜひ1つでも気軽に試していただけると嬉しいですね。

「本を読んで人生が変わる人」と「何も変わらない人」の決定的な差とは?池田貴将氏 写真:照宮遼子

(本稿は『人生アップデート大全』に関する特別投稿です)

池田貴将(いけだ・たかまさ)
株式会社オープンプラットフォーム代表取締役
リーダーシップおよび行動心理学の研究者。早稲田大学卒。
大学在学中に渡米し、コーチング理論を学んだ経験をもとに起業。セミナーを開催すると、たちまち「ラクにすごい結果が出た」「説明がおもしろくて理解しやすい」と企業リーダーたちの間で評判になり、ファンやリピーターが急増した。
現在はビジネスリーダー向けのスクールを主宰し、「行動を生む心理学」と「人格形成に関する知見」を統合した独自メソッドを伝えている。常に海外の最新の研究や文献を取り入れながら内容をアップデートしており、エグゼクティブやアスリートをはじめとするプロフェッショナル層から高い支持を得ている。
著書に『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(ダイヤモンド社)、『覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰』『図解 モチベーション大百科』(共にサンクチュアリ出版)などがある。