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大人の日々は「選択」の連続です。ピンチをチャンスに変えるには、どうすればいいのか。高い評価や人望や信頼をたくさん得られるのは、どっちの選択肢か。微妙な状況への立ち向かい方を通じて、より大きな幸せをつかめるトクな道を探りましょう。
※「お悩み」は編集部で作成した架空のモデルケースです。
今回の「お悩み」
部下の新入社員が元気がない。「ゆっくり話そうか」と、自分が知っている小さな飲み屋に誘った。カウンターに並んで座って、何を飲むか聞いたところ「ぼくは水でいいです」とポツリ。
もちろん無理に酒を飲む必要はないが、飲み屋でドリンクを何も頼まないのは、自分の中では「ルール違反」という認識である。お店に申し訳ないし、同行者として恥ずかしい。当然、支払いは自分が持つ前提である。
ただ、この状況で「自分の常識」を押し付けていいものかどうか……。飲み物を頼ませるか、黙ってスルーするか、さてどっち?
選択のポイント
そもそも「元気がない部下を飲みに誘うかどうか」という選択も、かなり悩ましいところ。部下にとっては迷惑でしかない可能性も大いにあります。とはいえ、見て見ぬフリをするのが正解とも思えません。
迷った末に飲みに誘ったら、そこでもまた迷うシチュエーションに直面してしまいました。自分としては、飲み屋ではドリンクを注文するのが「暗黙のルール」という認識です。ただ、そうは思わない人が少なくないことも十分にわかっています。
これが「親睦を深めるための酒席」なら、やさしい口調で「こういう店ではね」と、若者にとっての未知の世界の常識を教えてあげるのも、年長者の務めかもしれません。しかし今日は、元気のない新人に話を聞かせてもらおうと、いわば無理やり付き合わせています。
悩みなり不満なりを聞き出すという大切な目的を考えると、目先の「教えてあげたい欲」に惑わされている場合ではありません。「(自分にとっての)間違い」を指摘して鼻をふくらませたくなるのは人間のサガですが、グッとこらえて誘惑を振り切りましょう。
黙ってスルーして、それよりも全力でゆっくり話を聞く雰囲気を作るのが、上司としての踏ん張りどころです。「飲まなくてもいいから、とりあえずウーロン茶を頼もうか」と提案する手もありますが、無用の圧を与えて部下を委縮させてしまうかもしれません。








