X(旧Twitter)は情報の信頼性に注意が必要ですが、投資家たちの生の声をリアルタイムに感じ取れる有効なツールです。市場は需給で動くため、他人の損益や投資戦略から市場のムードを推察することは、特に短中期投資において重要になります。ポジションを増減させる投資家の動向をいち早く捉えることで、次に起こる需給の変化を予測しやすくなります。情報の速さを武器に、相場のセンサーとして活用しましょう。

株で儲ける人は密かにやっている…Xの生の声から先回りして勝機をつかむ投資術Photo: Adobe Stock

X(旧Twitter)で掴む市場の「息遣い」
投資家の心理から需給を予測する技術

SNSは情報の信頼性の面で注意が必要ですが、投資家たちのリアルな「息遣い」を感じるツールとしてXをチェックすることは有効です。デマや偏った意見に惑わされないスキルは大前提ですが、正しく使いこなせば、他のメディアにはない武器になります。

他の投資家の「息遣い」から需給を捉える

Xを活用する最大のメリットは、画面の向こうにいる投資家たちの生の声をリアルタイムで感じ取れる即時性にあります。

そもそも株式市場とは、投資家の「需要と供給」をマッチングさせる場所です。そのため、自分以外の投資家たちが今どのような調子なのかを知ることは、投資戦略を立てる上で有効なアプローチとなります。

Xのタイムラインを観察していると、他の投資家が儲かっているのか、あるいは苦しんでいるのか、さらにはどのような戦略をとっている投資家が利益を出しているのかといった、市場の生々しい空気感を推察することができます。

短中期投資で差がつく「ポジションの増減」

この「投資家の心理や懐事情」を把握しておくことは、特に数日から数ヶ月スパンの「短中期」で投資をするケースにおいて役立つ要素です。

たとえば、市場の調子がよく、さらにポジション(保有資産)を増やそうとしている投資家が多いのか。それとも、相場の悪化で損失を抱え、これ以上傷口を広げまいとポジションを減らそうとしている投資家が多いのか。

こうした市場の傾向をいち早く捉えることで、次に起こる需給の変化を予測し、先回りした売買を行いやすくなります。

圧倒的な「情報の速さ」を武器にする

情報の「速さ」はXの際立った強みであり、ニュースや株価の急変動に対する市場の反応が瞬時に集まるため、今起きているトレンドを素早くキャッチしやすいです。

信頼性の見極めには十分注意しつつも、市場のムードや需給のうねりを察知する「センサー」としてXを活用してみるのも一手です。

※本稿は『最後に勝つ投資術【実践バイブル】 ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略』(ダイヤモンド社)をベースに編集したものです。