連結型で幅広と両面加熱を実現したモデル、KHシリーズ『幅広カシメ式ヒートシンク』他、品質を重視したさまざまなヒートシンクを開発・提供
一つ目に、主力製品「LEXヒートシンク」の高い品質・精度が挙げられる。「自然空冷、強制空冷や水冷の他、各種の冷却方式をラインナップし、標準素材から特注型材、精密複雑加工から表面処理まで一貫して対応し、お客さまの仕様に合わせたものづくりを行っています」と美香氏。連結型で幅広と両面加熱を実現したモデル、KHシリーズ『幅広カシメ式ヒートシンク』は、17年の中小企業優秀新技術・新製品賞の優秀賞を受賞。その特徴である『スプリングバック方式』は、国内特許と中国特許を取得済みだ。
関連して二つ目が、顧客の個別仕様に合わせた“一点一様”のものづくりを可能とする受注生産体制が挙げられる。「設計段階からお客さまの課題に寄り添い、コストや設置環境まで考慮した製品のサイズ・仕様の提案、関連する部品の調達まで対応する高付加価値なワンストップサービスを提供しています」(美香氏)。
三つ目の付加価値の高い技術力を支える知財戦略の推進に加え、四つ目に美香氏が社長就任後、時代に合わせて実施してきた組織変革が挙げられる。
技術・生産・営業の
三位一体で提案力強化
埼玉県毛呂山町に位置する自社工場。徹底した品質管理を実施し、2003年にはISO9001を取得(上)。全社で知財戦略を推進するべく、意識向上を図るために国家資格「知的財産管理技能士」の取得を推奨・支援し、18人が取得
事業承継に向けては、現在、取締役・総務経理部長を務める妹の竹村美紀氏と一緒に元秀氏より経営者としての薫陶を受け、思いを受け継ぎつつ、ボトムアップ型経営へと移行。美紀氏と共に、「評価制度や給与体系の見直し、資格取得支援制度の拡充など、社員一人一人がキャリアアップを推進できる、より働きやすい職場環境の整備に向けたさまざまな取り組みを進めています」と美香氏は言う。また、顧客の潜在ニーズの掘り起こしを強化するべく、提案力強化に向けた技術・生産・営業の3部門が連携し顧客提案に取り組む「三位一体」体制も構築した。
今後の目標としては、「お客さまのあらゆる『熱のお困りごと』に対応し、トータルで熱設計提案ができるような、総合熱対策企業を目指しています」(美香氏)と展望を描く。品質への徹底したこだわりをDNAに、姉妹が二人三脚で「丸三ブランド」のさらなる進化に挑む構えだ。
(取材・文/大沢玲子、「しんきん経営情報」2026年6月号掲載、協力/興産信用金庫)
事業内容:電機・電子機器用部品の製造および販売
従業員数:42人
売上高:12億6000万円(2025年5月期)
所在地:東京都千代田区外神田3‐9‐2
電話:03‐3253‐0411
URL:lex.co.jp







