過去ではなく
「今」を生きる

僕の外側の時間に従っているとね、これは自分も見失うし、振り回される。やっぱり自分だけの時間を持つ必要があるんじゃないか。
美術家 横尾忠則

横尾 年齢的に残された時間は、あんまり無いわけですよ。それを焦らないで、逆に無い短い時間をできるだけゆっくり味わう。っていうのもね、我々の年齢の人間の生き方じゃないかと思うんですよね。

岡田の蓄積

 横尾さんは、この収録の帰りがけに「次は今までのことじゃなくて、今とこれからを聞いて」と一言残して帰られました。当時78歳にして、過去ではなく「今」を生きることを宣言するその姿勢は、あまりにも若々しく、かっこいい背中でした。

 クリエイターにとって、過去は歩いてきた軌跡にすぎず、興味の対象は常に「今、そして未来」にある。その本質を突く言葉に、表現者としてのあり方を改めて教えていただいた気がします。

 常に新しい表現を模索し続ける。その潔さが、横尾さんの作品に永遠の輝きを与えているのだと感じます。

自分の感覚を
大切にすること

ネットを見ないことですよね、まずね。情報が入ってくると、もうダメなんですよ、やっぱり。いつも世間とは、ズレズレでいないと。
イラストレーターなど みうらじゅん

みうら 出てくるものって調べれば出てくるかもしれないから、あれもう、好きになりにくいと思うんですよ。意外と、情報過多だから大変な修行ではあるんですよね。情報を入れないことのほうがね。

『人生は、いかに没頭する大人に会えるかで決まる』書影人生は、いかに没頭する大人に会えるかで決まる』(ワニブックス、岡田准一)

岡田の蓄積

 みうらじゅんさんは、人と違っていいということを教えてくださった方。

 自分は自分でいい。そこに面白さを発見できれば何でもいい。ずっと昔から、そう言い続けてくださっています。

 この回では「ネットを見るな」というお話もありました。情報は溢れているから、溢れた情報をインプットしてもしょうがない。良い情報を得るために修行しよう、と。まるで仏のような境地です。

 世間とズレていることの価値。自分の感覚を大切にすること。そんな生き方を、柔らかく、面白く伝えてくださいました。自分らしさの大切さを、改めて教えていただきました。