「お前だって稼げばいいじゃん!」――妻の正論に追い詰められ、感情的に放った最悪のひと言。しかし、この「都合が悪くなると他人に責任を転嫁する」という悪癖こそ、株で負け続ける人が必ずハマる致命的な罠なのです。目先の数字だけを見て過去の文脈を無視するツケは、相場でも家庭でもあまりに高すぎる――すべての結果を自己責任として受け止め、修羅場を生き抜くための投資家マインドに迫ります!
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株式投資で負ける人の典型パターン?
「責任転嫁」が招く悲劇
株式投資において、思い通りにいかない事態に直面したとき「誰のせいにするか」は、その投資家が将来成長できるかどうかの重要な試金石となります。夫婦間の激しい衝突を描いた以下のシーンには、投資初心者が相場で陥りがちな「致命的な思考の癖」が隠されています。
「言葉だけじゃ意味ないから。口ばっかりじゃ、もう信じられないの」
その投げやりな調子に、僕の感情もついに爆発した。
「なんでそんなに上から目線なんだよ! じゃあ、お前だって稼げばいいじゃん。明日香も陸斗も、もう中学生なんだからさ!」
――『89歳、現役トレーダー 大富豪シゲルさんの教え』より
感情的な「責任転嫁」は投資を滅ぼす
正論を突きつけられて追い詰められた夫は、感情を爆発させ、あろうことか「お前が稼げばいい」と妻に責任を転嫁してしまいます。これは、相場で損をした際に「アナリストの予想が外れたせいだ」「地合いが悪かったからだ」と、自分以外の外部要因に責任を押し付ける投資家の心理と全く同じです。
相場の世界では、理不尽な動きや想定外の下落は日常茶飯事です。その度に感情的になり「他責思考」に陥っていては、自身のトレードの敗因を冷静に分析できず、いつまでたっても同じ失敗を繰り返すことになります。
――『89歳、現役トレーダー 大富豪シゲルさんの教え』より
現在の「点」だけでなく、過去からの「線」を見る
妻の怒りに満ちた反論は、夫が「過去の経緯(自らの発言や妻の献身)」を完全に棚に上げ、都合よく現在の状況だけを切り取って身勝手な主張をしていることを浮き彫りにしています。
投資においても、この「歴史の無視」は大きな罠となります。例えば、ある企業の株価が現在「割安」に見えたとしても、過去の株価チャートの長期的な下落トレンドや、過去の経営陣の度重なる下方修正といった「過去からの線(構造的な問題)」を無視して飛びつけば、さらに深い損失の沼に引きずり込まれます。
投資家が肝に銘じるべき3つの鉄則
この痛ましい夫婦のやり取りから、個人投資家は相場を生き抜くための教訓を学ぶことができます。
● 感情的になった時ほど、相場(相手)から一旦距離を置く
● 現在の価格(状況)だけでなく、過去の背景と文脈を分析する
相場も人間関係も、自分の都合の良いようには動いてくれません。物事の背景を冷静に俯瞰し、すべての結果を「自己責任」として受け止める覚悟を持つこと。それが、長期的に資産を築くためのブレない投資家マインドです。
※本稿は、『89歳、現役トレーダー 大富豪シゲルさんの教え』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。



