米国の対イラン戦争が長引く中、懐疑派は主な仲介役であるパキスタンの役割に疑念を抱き始めている。この核武装したイスラム共和国は、こうした重大な交渉において最も信頼できる相手なのだろうか。パキスタンは有用な仲介役としての特性を備えているものの、イランに関してはパキスタンの国益が米国のそれと同じではないことを米国は忘れてはならない。一見すると、パキスタンが仲介役に選ばれるのは奇妙に思えるかもしれない。アフガニスタン戦争で、パキスタンはテロと戦うために米国の支援を受け入れるのと同時に、アフガンのイスラム主義組織タリバンを密かに助けるという「ダブルゲーム」をしていると、激しく非難された。パキスタンのこうした容認姿勢は国際テロ組織アルカイダにも及んだ。2011年に米国は、ウサマ・ビンラディン容疑者がパキスタンの主要な軍学校から1マイル(約1.6キロ)も離れていない要塞(ようさい)化された施設に潜伏していることを突き止めた。ドナルド・トランプ米大統領は2018年、ワシントンでの共通認識をツイートで次のように要約した。「米国は愚かにも、過去15年間で330億ドル(現在のレートで約5兆2000億円)超の支援をパキスタンに与えてきた。それなのに、パキスタンはわれわれの指導者を愚か者と見なし、われわれにうそと欺瞞(ぎまん)しか与えてこなかった」