英語を勉強しているが、英会話の上達を実感できない――そんな人に試してほしい1冊が『中学英語だけで面白いほど話せる!見たまま秒で言う英会話』だ。「イラストを見る→見たままを英語にする」を繰り返すことで、日本語を介さず瞬時に答える「英語の反射神経」を鍛えることができる。本稿では、著者の森秀夫さん(麗澤大学外国語学部教授)に「英語を話せるようになるための学習のポイント」を教えてもらった。
Photo: Adobe Stock
「覚える勉強」で止まっていませんか?
英語が伸び悩む人には、とても真面目に勉強している人が少なくありません。
単語集で英単語を覚えたり、TOEICの問題集を解いたり、文法を学んだりしている人たちです。
もちろん、このような勉強は大切です。しかし、TOEICで600点や730点を超えても、英会話力がなかなか伸びない人がいます。
その理由の一つは、英語を「単語を覚えるもの」「文法を理解するもの」「問題で正解するもの」として捉えすぎているからです。
しかし、英語は本来、使うためのものです。覚えた英語を話したり書いたりしなければ、「使える英語」にはなりません。
覚えた表現を自分の生活で使う
英語を勉強したら、そこで終わりにしてはいけません。覚えた単語や表現を、自分の生活に当てはめて使ってみることが大切です。
たとえば、TOEICの問題集でalthoughが正解だったとします。althoughは「~だけれども」という意味です。これを覚えるだけでなく、次のように自分の文を作ってみます。
Although I worked part-time until late, I didn’t get tired at all.
「遅くまでアルバイトをしたけれど、まったく疲れませんでした」
このように、問題集で学んだ表現を自分の経験に結びつけることで、「知っている英語」が「使える英語」に変わっていきます。
間違えることは当たり前
英語が伸び悩むもう一つの理由は、間違えることを怖がりすぎることです。
「発音を間違えたら恥ずかしい」「文法が違っていたらどうしよう」「単語の使い方を間違えたら嫌だ」
このように考えると、英語を使うチャンスが減ってしまいます。英語を使っていれば、間違えるのは自然なことです。
むしろ、間違える回数が増えるのは、それだけ英語を使い始めている証拠です。間違いは失敗ではなく、成長のサインなのです。
完璧な文でなくても伝わる
日本語でも、私たちはいつも完全な文で話しているわけではありません。
「台所」
「お腹すいた」
「ケーキあるよ」
このように、短い言葉でも会話は成り立ちます。英語でも同じです。
たとえば、体調を確認する場面では、次のような短いやり取りでも会話になります。
B: Not really.
A: Sick?
B: A little.
A: Fever?
B: Maybe.
A: Hospital?
B: Probably.
長い英文でなくても、状況があれば意味は伝わります。
大切なのは、最初から完璧な英文を作ろうとすることではありません。まずは単語だけでも、中途半端な文でもいいので、口に出すことを心がけましょう。
英語は「使う」ことで伸びる
英語力を伸ばすには、覚えた英語を使うことが必要です。単語を覚えたら、その単語で自分の文を作る。文法を学んだら、その文法を使って自分の経験を言ってみる。参考書で出会った表現を、自分の日常に結びつけてみる。この積み重ねによって、英語は少しずつ「知っている英語」から「使える英語」に変わっていきます。
英語が伸び悩む人は、真面目に勉強していても、英語を使う練習が足りないことがあります。単語や文法を覚えるだけでなく、自分の生活に当てはめて使ってみることが大切です。
また、間違いを怖がりすぎず、短い表現でもよいので、まず言葉にしてみましょう。英語は、覚えるだけでは身につきません。実際に使うことで、少しずつ自分の言葉になっていくのです。間違いは失敗ではなく、成長のサインなのです。








