債券市場を巡る疑問は、なぜこの1週間で利回りがこれほど上昇したかではなく、なぜこれがもっと早く起きなかったかだ。政府の借り入れは長年にわたって制御不能な状態にある。世界中どこでもそうだが、とりわけ米国で顕著だ。米国のインフレは2022年以降、米連邦準備制度理事会(FRB)の2%目標を上回ったまま高止まりしている。さらにAI関連の資金を調達する大規模な企業借り入れも加えると、長期金利がなぜもっと高くないのかと疑問に思うほどだ。もっとも、債券売り(利回りが上昇すると価格は下落する)は全体的に見れば穏やかなものだ。30年物米国債利回りは19日に19年ぶりの高水準となる5.18%に達したが、より注目度の高い10年物利回りは4.67%と、23年10月の水準を下回った。20日には、ホルムズ海峡を通過する原油輸送が再開されるとの期待からどちらの利回りも低下した。
債券市場を揺るがす「危険なカクテル」
債務・インフレ・ポピュリズムの組み合わせが2020年以降の金利環境を一変させた
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