手術を拒む仲間由紀恵演じる妻の心を開くため…夫の愛ある言葉にグッときた〈風、薫る第40回〉『風、薫る』第40回より 写真提供:NHK

今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラ(連続テレビ小説)に関する著書を2冊上梓し、毎日レビューを続けて12年目の著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は、第40回(2026年5月22日放送)の「風、薫る」レビューです。(ライター 木俣 冬)

なんでも知ってるバーンズ先生、怖い

「胸のない私で、夫の隣にいるのが、悲しくて、恥ずかしくて……」

 病気に罹ったことを嘆く千佳子(仲間由紀恵)の背中にそっと手を差し伸べるりん(見上愛)。言葉ではなく、手のぬくもりを伝えることしかできない。

 りんが千佳子に寄り添っているとき、医者たちは、もし千佳子がこのまま病院が気に入らず退院するとしたら、りんの不始末のせいにするのが最適と悪だくみしている。そうとは知らないりんは、直美(上坂樹里)といっしょに用務員の柴田(飯尾和樹)に大工仕事を頼む。

 そこへバーンズ(エマ・ハワード)もやってきて、さらに仕事を依頼。病室に置いた作業台も柴田の作だった。

 バーンズは唐突に「庭の千草」を英語で歌いながら、「患者から学びを得ているようですね」とりんを労う。

 千佳子の愛唱歌を歌うことで、私はあなたがたのことを見ていると言いたいのだろうけれど、なんだかこわい。廊下の影でじっと見ていた(第39回)のも怖かった。

 ちなみに、「庭の千草」の原曲のタイトルは「夏の名残のバラ」だそうだが、なぜ日本では千草?バラでいいのに。しかも、明治17年頃は「菊」とされていたようだ。なぜ菊?バラでいいのに。千佳子というか仲間由紀恵さんは夏のバラのイメージ。

 裏庭から看護婦控室に場所を変え、りんは千佳子から聞いた話をバーンズと直美に報告。千佳子の本音を夫・元彦(谷田歩)にりんから言うのもためらわれると悩んでいるのだ。

 バーンズは「言っていいことと悪いことがあります」と言うが、意を決してりんは元彦に話をし……。

 言っていいことと踏んだようだ。