◆衝撃! なぜ高額クオカード優待の株を買うと損するかもしれないの?
大学時代からアニメや声優が好きな“典型的なモテないオタクの理系男子”が、入社した会社でボーナスを貯めた300万円を元手に株式投資をスタート。2年で10倍の3000万円に増やし、さらにその3000万円を1年で5000万円に増やした。結局、わずか5年で働きながら資産1億円を突破! その間、月々の給料は日々の生活費やアニメグッズ、声優の推し活に使い、株式投資への資金追加はまったくのゼロ。ズブの素人でも一つずつ階段をのぼりながら、比較的短期間でお金の不安を解消する投資法を初の著書『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』で徹底指南!

【個人投資家への警告】高額な「株主優待」に飛びつく前に知っておきたいワナイラスト:ひらのんさ

魅力的な株主優待に騙されるな

日本の株式市場では、自社製品や金券がもらえる「株主優待」が大人気です。個人投資家にとって、手元に届く優待品は株式投資のモチベーションにもなります。しかし、「株主優待が豪華だから」という理由だけで銘柄を選んでしまうと、思わぬ落とし穴にハマる可能性があります。

今回は、優待投資に潜むリスクと、正しい銘柄選びのノウハウを解説します。

優待新設がもたらす「瞬間的な魔法」

企業から優待の新設や拡充が発表された直後、市場は大きく反応します。

「株主優待」の新設が発表されると、たしかに瞬間的にはその企業の株価は上がります。
――『5年で1億貯める株式投資』より

優待が発表されると、「お得に金券や商品がもらえる」と期待した投資家の買い注文が殺到し、株価は上昇します。すでにその株を保有していた人にとっては、資産が増える嬉しい瞬間です。

しかし、ここで注意しなければならないのは、この株価上昇は企業の「本業の稼ぐ力」が評価されたわけではなく、優待という「おまけ」目当ての資金が集まったことによる一時的な現象だということです。

株価を上げる「カンフル剤」には限界がある

本質的な業績成長が伴わない株価の上昇は、決して長くは続きません。

しかし、何度も同じ手を使って株価を上げられるわけではありません。
――『5年で1億貯める株式投資』より

企業の利益が毎年増え続けているのであれば、それは株価を長期的に押し上げる力になります。しかし、優待の新設はほぼ一度きりのイベントです。市場がその優待を「当たり前」のものとして認識してしまえば、それ以上株価を押し上げる材料にはなりにくくなってしまいます。

高額クオカード優待に潜む「持続性の罠」

特に個人投資家が警戒すべきなのは、会社の事業と全く関係のない高額な金券を配る企業です。

最近は1万円を超える高額なクオカードの優待によって市場の注目を集める企業も多いですが、2度、3度と増額することは難しいでしょう。
――『5年で1億貯める株式投資』より

自社製品の配布であれば広告宣伝も兼ねられますが、クオカード等の配布は企業にとって純粋な現金の流出(コスト)です。無理をして投資家の気を引いている企業は、業績が少しでも悪化すると、あっけなく「優待の廃止(改悪)」を発表します。

その瞬間、優待目当てだった投資家が一斉に株を投げ売りし、株価が暴落する悲劇が頻繁に起きています。

【まとめ:株主優待はあくまで「おまけ」】

個人投資家が長期的に資産を増やすための鉄則は、「本業がしっかり成長し、利益を出している企業」を買うことです。優待の豪華さに目を奪われるのではなく、まずは業績や財務を確認しましょう。「良い企業を買ったら、たまたま株主優待もついてきてラッキーだった」くらいのスタンスで臨むことが、株式市場で生き残るための賢い投資術です。

※本稿は『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。