辺野古沖で船2隻が転覆し船長と研修旅行中の生徒が死亡した事故で、岸壁近くまでえい航された2隻の船 Photo:JIJI
2人の命が失われた辺野古ボート事故。同志社国際高に対し、文部科学省は戦後初となる「政治的中立性違反」を認定しました。なぜ高校生は危険な政治運動の最前線へ送られたのか?悲劇を招いた教育現場の歪みと、反基地運動側が抱えていた“切実な事情”に迫ります。(ノンフィクションライター 窪田順生)
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「平和学習」の皮を被った
イデオロギー偏向教育の闇
2人の尊い命が失われた辺野古沖転覆事故で、あまりにずさんな安全管理が問題になっている同志社国際高校が、松本洋平文部科学大臣から「教育基本法違反」を認定された。
保護者や生徒にも具体的な説明なく、学校側が下見や安全確認をすることもなく、反基地運動の抗議船に乗船する「平和学習」について、文科省は「政治活動」に該当するとして、是正を求めたのだ。
戦後の教育基本法体制のもとで「政治的中立性違反」を学校が問われたのは初。というわけで、一部の教育関係者は「踏み込みすぎだ」となにやらとんでもない思想弾圧が始まったかのようなムードを醸し出している。
だが、文科省が5月22日に公開した「同志社国際高等学校の研修旅行等について(これまでの把握事項と文部科学省の見解)」を読めば、今回の「平和学習」が特定の立場に大きく偏った内容になっていたことがわかる。
例えば、2015年から2018年にかけて作成・配布された生徒向けの研修旅行のしおりにはこんな文言が掲載されている。







