北大西洋条約機構(NATO)の東端でロシアと国境を接するエストニアでは、戦争に備えることが日常生活の一部となっている。東部の大学町タルトゥでは、都市計画担当者が大規模避難や市庁舎への急襲を想定した訓練を実施した。10万人を短期間収容できる避難所を2028年までに整備する計画だ。幼稚園の園長らは専門的な危機管理訓練を受けるほか、無線機や救急用具、携帯用コンロなどの緊急物資が支給されている。全国の高校では、ドローン(無人機)の操縦方法を生徒に教えている。エストニア東部と隣国ラトビアでは毎年、NATO加盟国の兵士数千人が参加し、重装備とドローン数百機を使った大規模な軍事演習を行う。