ひっきりなしに患者が訪れる米ニューイングランド地方の病院で運営責任者として一日中働いたあと、キャサリン・クラークさんは夜も眠れずに自問する日々を過ごしていた。私はどこで間違ったのだろう、と。19万4000ドル(約3100万円)の給料があるにもかかわらず、「チェース・サファイア」のクレジットカードの残高は1万5000ドルにまで膨らんでいた。毎月の最低支払額572ドルを払う余裕はあったが、金利が26%では、借金はほとんど減らなかった。多くの米国人と同様、42歳のクラークさんはインフレと数十年ぶりの高金利というダブルパンチによって経済的に追い詰められた。節約のため友人との外出を控えたり、通っているジムで受付係としてアルバイトをすることを考えたりした。自分の身に何か恐ろしいことが起きて、両親が積み上がったクレジットカードの請求書を発見するところを想像した。