ニューヨークで行われた抗議デモ「No Kings」に参加する市民=3月28日 Photo:NurPhoto/gettyimages
民主党の「多数派奪還」の予想
下院は85%超だが上院は50%
米国では、イランへの軍事攻撃の収束がみえないなか、トランプ大統領の支持低下が目立っている。ガソリン代高騰などによりインフレ再燃の懸念もある中、トランプ政権は11月3日に投開票が行われる中間選挙を意識し、「早期撤退」を図ろうとしているようにもみえるが、収束のめどはみえない。
中間選挙では、現在は上下両院で共和党が占めている多数派の座が、トランプ氏の不人気に引きずられて民主党に交代するかどうかが焦点になってきた。
下院については、民主党に多数派が交代するという見方が大勢だ。オンライン予測市場大手のカルシでは、下院の多数派が交代するとの予想が、4月に入って85%を超えてきた。年初の時点でも、多数派交代の予想は70%台半ばと高水準だったが、さらに10%ポイントほど上昇している。
共和党の苦戦の背景には、トランプ氏の支持率低迷がある。世論調査専門家のネイト・シルバー氏が各社の世論調査を信用度で加重平均した集計によると、4月下旬時点のトランプ大統領の支持率は30%台後半まで低下した。
第1次トランプ政権下で行われた2018年の中間選挙では、共和党が下院で大きく議席を減らして多数派を失ったが、投票日前後のトランプ氏の支持率は40%台前半と、今の支持率より高かった。
だが、カルシで上院の多数派交代を予想する割合は、4月下旬時点で50%程度にとどまっている。民主党は「両院制覇」で、議会の主導権を完全に奪回できるのか。
トランプ大統領は、議会による不正などの調査や糾弾を恐れているといわれ、少なくとも上院での多数派維持は至上命令だ。
中間選挙の勝敗のカギは、好感度の低さに弱みを持つ民主党が、どちらの党にも好感を持たない「ダブル・ヘイターズ」の票を取り込めるかにかかっている。







