あなたは、自分があと何年生きると思っているだろうか。多くの人は、老後資金や将来への備えについて考える一方で、自分の人生に残された時間についてはあまり真剣に考えない。しかし、人生を幸福にするお金の使い方について説いたベストセラー『DIE WITH ZERO』の著者ビル・パーキンスは「それでは人生の貴重な時間を無駄にしてしまう」と指摘する。自分の寿命を意識しないまま生きると、まるで150歳まで生きるかのようにお金を貯め込み、本来なら経験に使えたはずのお金や時間を失ってしまうことがあるという。本記事では、本書からその考え方の一部を抜粋して紹介する。
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今すぐ「寿命」を計算したほうがいい理由
寿命計算機を使ったことがあるだろうか? 最近では、保険会社の多くがウェブサイトで無料提供しているツールだ。面白いのでぜひ試してみてほしい。
当然ながら、この計算機は正確な寿命を算出してくれるわけではない。だが、現在の年齢や性別、身長、体重(BMIはどれくらいか)、喫煙・飲酒習慣などの健康因子、家族歴などの質問に答えることで、寿命の予測値は得られる。
その結果、94歳まで生きるといううれしい予想値が得られるかもしれない。あるいは40キロ減量し、酒や煙草をやめない限り、55歳で死ぬと予測されてしまう人もいるだろう。
自分の人生の残り時間を予測するのは、あまり楽しいことではないかもしれない。だが、たとえ面白くなくても、自分があとどれくらい生きるかを真面目に考えてみることには価値がある。
自分がいつ死ぬか想像すらしていなければ、適切な判断がしにくくなるからだ。
その結果、慎重派の人は150歳まで生きるかのような過度な貯金をしてしまう。元本には一切手をつけず、利息だけで生きようとする人のように、永遠の命を期待しているかのような節約生活を送ろうとするかもしれない。
そして手つかずの資産をたくさん残したまま、自分が思っていたよりも早く死んでしまうのだ。つまり、決して使うことのない金を稼ぐために、人生の貴重な時間をたくさん無駄にすることになる。
自分の寿命をおおよそでも予測しておくだけで、これからの人生でどれだけ稼ぎ、貯め、使うかについて、はるかに良い決断ができるようになる。
自分の寿命に意識的になることは、これからの人生でどうすれば金を最適に使えるかを考えるための最初のステップなのだ。
(本原稿は、ビル・パーキンス著、児島修訳『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』からの抜粋です)
1969年、アメリカテキサス州ヒューストン生まれ。アメリカ領ヴァージン諸島を拠点とするコンサルティング会社BrisaMaxホールディングスCEO。アイオワ大学を卒業後、ウォールストリートで働いたのち、エネルギー分野のトレーダーとして成功を収める。現在は、1億2000万ドル超の資産を抱えるヘッジファンドのマネージャーでありながら、ハリウッド映画プロデューサー、ポーカープレーヤーなど、さまざまな分野に活躍の場を広げている。





