仕事のキャパが10倍になった
悩む時間が圧倒的に減った
そんな感想が届いているのが、木下勝寿氏のベストセラー『時間最短化、成果最大化の法則』『「悩まない人」の考え方』『売上最小化、利益最大化の法則』『チームX』の4部作だ。
なかでも「【ピッパの法則】が使える!」という感動の声とともに、ニトリ似鳥会長や食べチョク秋元代表から「ビジネスパーソンが一番読むべき一冊」と絶賛されているのが、『時間最短化、成果最大化の法則』だ。今回はライターの樺山美夏氏に、読者にすぐ役立つ視点から本書を鋭く読み解いてもらおう。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)

全財産を失っても翌日から上機嫌な人になれるすごい法則とは?Photo: Adobe Stock

全財産を失っても翌日から上機嫌な人

仕事柄、成功した人によく取材する。
インタビューや書籍の取材でじっくり話を聞けるときは、なるべく失敗談についても質問するようにしている。
理由は単純で、成功談よりびっくりする話やおもしろい話が多いからだ。

本書の著者である木下さんは別の著書『「悩まない人」の考え方』の中で、起業2年目に詐欺に遭い、当時の全財産を失った経験を赤裸々に語っている。

取引先だと思っていた詐欺グループに商品を持ち逃げされ、約120万円(当時の全財産)が消えた。

普通なら呆然とする場面だ。
しかし木下さんは、その翌日からいつもどおり上機嫌で仕事に取り組んだという。

目を疑う「失敗自慢大会」とは?

驚くのはこれだけではない。
木下さんが社長仲間と会食すると、たいてい「失敗自慢大会」が始まるのだという。
自分がどれほどひどい失敗をしたかを語り合い、笑い合う。
まともな経営者ほど成功自慢はしない。
会社経営は「上には上がいる」世界で、うまくいった話をしても盛り上がらないからだ。

それに対して、失敗談は場が盛り上がる。
大きな失敗ほど、おいしいネタになるからだ。

すごい法則「10回に1回の法則」とは?

私はこのエピソードを読んだとき、若手経営者の失敗談だけを集めた本をつくり、「人生すべてネタ」だと思える若者が増えてほしいと思ったほどだ。

なぜ一流の経営者ほど、失敗を「ネタ」として楽しめるのか。
その違いは、失敗への「向き合い方」にある。

失敗を恐れず、むしろ自ら行動量を増やしていく――その根拠となる法則が、本書の「10回に1回の法則」だ。

私はあるとき、すごい法則を発見した。
世の中は「10回本気でやれば、誰でも1回成功するようにできている」という法則だ。

私はこれまで「10回本気でチャレンジ」して成功していない人を見たことがない。
それまで、うまくいくかどうかは能力に関係していると思っていた。

ところが、能力が高かろうが低かろうが、すべての人が「本気で10回やれば9回失敗、1回成功」という比率になっていることがわかった。

さらに研究すると、人の3倍成功している人は、人より成功確率が3倍高いわけではなく、実行回数が3倍というだけなのだとわかった。

柳井正氏(ファーストリテイリング会長兼社長)は著書『一勝九敗』(新潮社)の中で、
「10回新しいことを始めれば9回は失敗する。しかし、1の成功の積み重ねが今日のユニクロをつくっている」
という趣旨のことを述べている。

世の中は平等だ。
「10回やれば誰でも1回成功できる」ようになっている。

成功したければ、今すぐ、本気で10回やってみればいい。
結果的にそうなる。

それに気づいてからの私は、すぐ着手し、黙々と10回やってみた。
すると、最初の9回失敗しても、最後の1回で必ず成功した。

もちろん毎回、「今回こそ成功しよう」と思ってチャレンジするのだが、ただ、「最初の9回は失敗」が前提なので、失敗しても大きなショックはなく、淡々と「10回目は成功する」と自分に言い聞かせながら、次々と小さな夢をかなえてきた。
――『時間最短化、成果最大化の法則』より

失敗を「ネタ」に変えて笑い合える経営者たちは、この法則をきっと身体で知っているのだ。

だからこそ行動量が落ちない。
失敗するたびに「また1つハズレ値を潰した。次はいいことが起こるぞ!」と思って前に進めるのだろう。

(本書は『時間最短化、成果最大化の法則』に関する特別投稿です)