『風、薫る』第64回より 写真提供:NHK
今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラに関する著書を2冊出版し、毎日レビューを続けて12年めの著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は第64回(2026年6月25日放送)「風、薫る」レビューです。(ライター 木俣 冬)
ツヤを思いやる、さすがの喜代
朝の地震により、本放送が12時45分からになった。
喜代(菊池亜希子)が久しぶりに顔を出した。彼女は伝道者になった。教会の人が入院したのでお見舞いに来たのだ。
彼女に憧れているツヤ(東野絢香)は、ちょうど残って勉強していた。
ツヤは喜代に、看護婦になりたいと思ったきっかけが喜代だったとキラキラした目で告白。
「私は看護婦になれなかったのに」と喜代は戸惑うも、たぶん、自分は看護婦の道から外れたが、自分の影響で看護婦が生まれるかもしれないと思うと、ちょっとうれしいだろう。
仕事の合間や、仕事終わりに講義を受けている。仕事を休むと給料が減るので、休めない。なかなかハードな状況だが、いまのところツヤはやりがいでキラキラしている。
りん(見上愛)と喜代が久しぶりにおしゃべり。ツヤに「看護婦になれなかった」と言った理由を聞く。彼女はなれなかったわけじゃなく、ならなかったのだ。
「看護は仕事です。奉仕ではありません」というバーンズ(エマ・ハワード)の考えに彼女の考えが合わなかったのだ。業務外のことでも気になったら喜んでやりたい。例えば患者の子守などだ。
それはりんもそうだった。喜代は、りんが千佳子(仲間由紀恵)に付き添ったのを見て、感化された。気配り、思いやりの人・喜代だから、ツヤが無理をしているのではないかと気になる。
「少しだけ気をつけてあげて」とりんに助言。
看護婦でも看病婦でも生徒でもない、中途半端な状態のツヤを喜代は心配する。
りんもツヤの休みがないことを気にはしていたが、この看護婦でも看病婦でも生徒でもなくひとりの人間であるという喜代の認識こそ重要だ。
体力的な大変さ以上に頼れるものがないとメンタルが不安定になる。そのことを天の神様がりんに伝えるために、喜代を遣わしたのであろう。







