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大企業の不祥事は「悪い人」ではなく「悪いことを止められない組織」が原因です。つい「うちの会社」と言ってしまう人が無自覚に加担している、不正を生む「3つの組織病理」と真のリーダーの条件に迫ります。(人材研究所ディレクター 安藤 健、構成/ライター 奥田由意)
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不正を起こすのは
「悪い人」ではない
大企業や急成長企業で、大規模な不正や不祥事が後を絶ちません。報道のたび、「なぜ誰も止められなかったのか」という声が上がります。企業側はトカゲの尻尾切りのように、一部の社員による不適切行為として処理し、コンプライアンス研修の強化やマニュアルの改訂を再発防止策として掲げます。
しかし私はこうした対応が的外れだと思っています。
何度研修を繰り返しても、どれだけ分厚いマニュアルを整備しても、不正はなくなりません。なぜなら不正が起こるのは、悪人がいるからではなく、悪いことを止められない組織になっていることが問題の本質だからです。
根本的な原因は個人のモラルではなく、目に見えない組織文化にあります。不正を生みやすい組織に共通する風土や文化とは何か。
不正を生みやすい組織では、小さな違和感があっても「余計なことは言わないほうがいい」と飲み込まれ、建前と現場の実態のズレも放置されます。その沈黙が積み重なるうちに、不正は一部の暴走ではなく、組織全体で黙認されるものになっていきます。
私はその文化を構成するものとして、3つの病理があると考えています。詳しく見ていきましょう。







