今年2月の見本市で、ヘレン・ゴダン氏は自身のベーカリーが手がけるミニサイズのバントケーキや一口サイズのブラウニーを、全米有数の大手スーパーマーケットチェーンに売り込んだ。その後、ニューヨーク州プレザントビルにある小さな卸売り用の工場に戻り、どうやって注文に対応するかを考え始めた。ゴダン氏の会社「バイ・ザ・ウェイ・ベーカリー」にとって、思いがけず重要な要素となったのが人工知能(AI)だった。「スプレッドシートが延々と続いていた」とゴダン氏は言う。「追うのが大変で、信頼性もなかった」。そこでAIを活用した新しい製造計画ツールを導入。現在はミニサイズのバントケーキ「シュニブル」などを焼くために必要な材料や労働力、製造スケジュールを管理し、新規注文が入った際にもスムーズに増産できるようにしている。