不安な気持ちを「自分の力」で落ち着かせられる人ほど、うまくいく。
「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
「小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」「一生使える知識やマナーが学べる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。本記事では、その中から親が教えておくべきおやくそくを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
Photo: Adobe Stock
不安を「自分で落ち着かせる方法」を知っているか
「大人だって、“お守り”があると安心しますよね。それといっしょですよ」
こんな話を、子どもの心の支援をしている先生から聞いた。
ある小学校で、発表会の練習をしていたときのことだ。
ある小学2年生の女の子はとにかく人前に出るのが苦手で、なかなかみんなの前に出られなかった。
発表の内容は覚えている。練習もしている。
でも、本番が近づくと、「失敗したらどうしよう」「みんなに笑われたらどうしよう」と不安になってしまう。
そんなある日、その子はポケットから小さなぬいぐるみのキーホルダーを取り出した。
そして誰にも聞こえない声で、「だいじょうぶだよね」「いっしょにがんばろうね」と話しかけていたそうだ。
すると少し表情がやわらいだ。その先生がそのキーホルダーは何なのか聞くと、女の子はこう話した。
「あのね、うちのママがこのぬいぐるみに話すと少し安心するよって言ってプレゼントしてくれたの。たしかに、ドキドキする気持ちをお話しすると少し安心するんだ」
その後、その女の子は自分の意思で発表会のステージに立つことができた。
大切なのは、不安をなくすことではない。
不安になったときに、自分を落ち着かせる方法を持っていることだ。
お気に入りのぬいぐるみでもいい。大好きな人からもらった手紙でもいい。
「だいじょうぶ」と自分に声をかけることでもいい。
そうした“お守り”は、不安な気持ちを消してくれるわけではない。
それでも、一歩踏み出す勇気をくれる。
将来、たくさんのチャンスをつかめる人は、不安がない人ではない。
不安になったとき、自分で気持ちを落ち着かせることができる人のことだ。
気持ちを落ち着かせ、「頑張って挑戦してみよう」という気持ちになれる人ほど、人生はうまくいく。
心配な気持ちを落ち着かせよう
小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを学べる本『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』には、「しんぱいなきもちをおちつかせよう」という項目がある。
『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用拡大画像表示
① じぶんの おまもりに なる ぬいぐるみを えらぼう。
② じぶんで ぬいぐるみを つくっても いいね。
③ しんぱいな ことを ぬいぐるみに はなしてみよう。
④ ぬいぐるみが しんぱいな きもちを かるくしてくれるよ。
「くまちゃん ありがとう」
(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用)
自分だけのお守りになるぬいぐるみに気持ちを話してみる。
そんな経験は、子どもが自分の不安と向き合う練習になる。
そして将来、チャンスが目の前に現れたとき、その一歩を踏み出せるかどうかを左右するのである。









