「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」「一生使える知識やマナーが学べる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。本記事では、その中から親が教えておくべきおやくそくを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

【蛙化】その人の「育ち」が一瞬でわかる「ふるまい」・ベスト1Photo: Adobe Stock

食事の場で自然に感じてしまうこと

「ああ、もったいないな……。」

先日、複数の企業が集まる合同セミナーに参加したときにこんなことを思った。会場にはさまざまな会社の人が来ていた。営業担当者、人事担当者、経営者。業界も年齢もバラバラだったが、セミナー後には参加者同士が交流できる立食形式の懇親会も用意されていた。

そこで、ある男性と話す機会があった。40代くらいで、話し方は落ち着いている。
知識も豊富で、こちらの話もしっかり聞いてくれる。

「仕事ができる人なんだろうな」そんな印象を持った。

ところが、料理を取りに行って戻ってきてから、その印象が少し変わった。
その男性は、口に食べ物を入れたまま話していたのだ。

「この業界って、実はですね……」
「うちの会社でも同じようなことがあって……」

悪気はまったくないのだろう。
だが、食べ物が見える。言葉も少し聞き取りづらい。

たったそれだけのことなのに、不思議とそれまで感じていた知的な印象や誠実そうな印象が薄れてしまった。

食事のマナーは、テストの点数のように評価されるものではない。
だが、人は思っている以上に、食事の場で相手を見ている。

だからこそ、口の中のものをきちんと飲み込んでから話す。
そんな当たり前のふるまいが、その人の品のよさを伝えるのかもしれない。

口を閉じて食べよう

小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを学べる本まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』には、「しょくじのマナーをまもろう」という項目がある。

【蛙化】その人の「育ち」が一瞬でわかる「ふるまい」・ベスト1『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
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① ごはんの まえに てを きれいに あらおう。
② くちを とじて しっかり かんで たべるよ。
③ くちの なかの ものを のみこむまでは しゃべらない。
④ たべおわったら 「ごちそうさまでした」と いおう。

(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用)

食事のマナーは単なる作法ではなく、相手への気づかいを表すものなのだろう。

口に食べ物を入れたまま話さない。周囲の人が気持ちよく食事できるようにする。そんな何気ないふるまいの積み重ねが、その人の印象をつくっていく。

そして、こうした習慣は大人になってから急に身につくものではない。
毎日の食卓で繰り返し学び、少しずつ身についていくものだ。

だからこそ、子どものうちから食事の基本的なマナーを身につけておきたいものである。
そうした経験が、将来どこへ行っても相手に好印象を与えられる人につながっていくのかもしれない。