「ついヤバいと言ってしまう」「自分の考えをうまく言葉にできない…」。
言いたいことがないワケではないのに、うまく言葉にできない。あなたにも、そんな悩みはありませんか?
小学校から企業研修、さらには少年院まで、さまざまな現場で教えてきた小説家が教える、世界一やさしい「言語化」にまつわる授業。知ってしまえば、今は語彙力ゼロでも、話し下手でも、「自分の言葉」でちゃんと話せるようになれてしまう!
本記事では、ライターの柴田賢三氏に、『小学生でもできる言語化』をもとに、「頭がいい人と悪い人を分ける話し方」についてご寄稿いただいた。(企画/ダイヤモンド社・秋岡敬子)
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週刊誌記者が“必ず”叩き込まれる極意
「原稿は引き算だ」
私が週刊誌の記者になって原稿を書きはじめたばかりの頃、鬼デスクから毎週のように言われていた言葉です。
記者は、現場を駆けずり回ってネタや証言を集めます。
苦労して取ってきた材料ですから、その一部でも捨てることには抵抗があります。
だから、そのすべてを原稿に詰め込みたくなるのです。
しかし、デスクから指摘を受けて、書き上げた原稿を自分で読み返してみると、情報が多すぎて、何を読者に伝えたいのかわからない。
結局、読みづらく、話が頭に入ってこない原稿になっていることがよくありました。
こうした基本的なことを叩き込まれ、フリーライターとして独立した頃には、こんなことに直面しました。
いつの間にか、魔改造された記事
ある自治体のホームページで「地元の魅力」を発信する仕事を依頼され、農家や酒蔵、グルメスポットなどを取材。
原稿を納品したところ、数倍の長さになって返ってきたのです。
私も取材して知っていることばかりでしたが、あえて「引き算」した部分がことごとく書き足されていて、もはやサグラダファミリア状態。
自治体の担当者に、やんわり「原稿をもう少し削りたい」と申し出ると、こう叱られました。
「ダメ、ダメ! もう局長やトップ(首長)まで目を通して承認を受けてるんだから」
聞けば、私の原稿を「短い」と思った担当者が「足し算」して係長に上げ、課長、部長、局長、首長まで書き足した結果、とんでもない難解な長文が出来上がっていたのです。
「頭がいい人、悪い人」を分ける「伝え方」
『小学生でもできる言語化』という本では、著者で小説家の田丸雅智氏が「写真にうつっているもの」を言語化するトレーニングを紹介。
その中で、こんなアドバイスをしてくれています。
――『小学生でもできる言語化』より
田丸氏は、「秋の公園に立つ紅葉した木々」の写真を言語化する際、一度は目に入ってきた材料や、思ったことを単語としてたくさん書き出し、その言葉のブロックを組み立てて文章にするときに「引き算」をしていました。
――『小学生でもできる言語化』より
先ほど私は、「どんどん継ぎ足されていく」ことの例えとしてサグラダファミリアと書きましたが、決して否定的な意味ではありません。
あの建造物は、「芸術のプロ」や「建築のプロ」が携わっていますが、「文章のプロ」は関わっていないはずです。
お役所の人たちは「行政のプロ」であって、「文章のプロ」ではない。
税金を使って、せっかくプロを雇ったのだから、変に継ぎ足すと全体が台無しになる。
そのことを表現するために、あえて書きましたが、ここまできたところで「誤解を生むかもしれない」と思いはじめました。
言語化はプロでも難しい。
だからこそ、「小学生でもできる」という視点が大人にも必要なのかもしれません。
(本記事は、田丸雅智著『小学生でもできる言語化』をもとに作成しました。)









