いま、不安から解放される「54321法」、「カンバン方式」によるストレス解消法などによって「考えすぎから解放された!」と『STOP OVERTHINKING――思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』が話題となっている。世界150万部突破・39か国刊行のベストセラーはAmazon.comで15000レビューを超えた。今回はライターの柴田賢三氏に本書を読み解いてもらった。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)
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秘密とストレスの関係
「秘密」を知ることは、ときに大きなストレスになる。
私が週刊誌の記者になりたての頃、他人の秘密を知ることは「喜び」だった。仕事に直結するネタになるかもしれないからだ。
これが芸能人の噂話レベルなら大喜びしていたが、よからぬスジから“脅しを含む聞きたくもない秘密”を明かされると、途端に「不安」に変わる。
「自分以外の誰かから秘密が漏れて、その発信源として疑われたらどうしよう」
「酔っ払って記憶を失ったときに、うっかりしゃべってしまうんじゃないか」
「情報が公になったら、危害を加えられるかもしれない」
身の危険を感じるほどの秘密を聞かされたときのストレスは、想像を絶するものだ。
不安は日を追うごとに募り、モンスターと化す。どんなに忘れようと思っても頭から消し去ることはできず、恐怖に支配されていく。
考えすぎの心と猟犬
全世界150万部突破のベストセラー『STOP OVERTHINKING』の著者ニック・トレントンは、この状態に陥った人のことをこう表現する。
――『STOP OVERTHINKING』(P.68)
ストレスを吐き出す方法
ニック氏は解決策として、「犬のリードを離す」ことを提案。
具体的には、ストレスの要因を言葉にして書き出す「ジャーナリング」を推奨している。
ジャーナリングで自分の気持ちを吐き出すことは、犬を広い野原に放つようなものだと例え、走り疲れた犬は飼い主の言うことを聞くようになる。
つまり、ストレスをコントロールできるというわけだ。
私の場合、秘密を原稿として書いて公表できれば不安も解消されたのだろうが、そうもいかない。
では、どうやって乗り切っていたか。
若い頃に妻にプレゼントした「ロバのぬいぐるみ」の垂れた耳を持ち上げ、彼に秘密を打ち明けていたのだ。
バカバカしいと思われるかもしれないが、これだけでも当時はかなり救われた。
おとぎ話『王様の耳はロバの耳』でも、王様の秘密を知って脅された床屋は、穴を掘って大声で秘密を叫んでストレスを解消した。
ストレスは、ため込むより吐き出したほうがいいに決まっている。
(本稿は『STOP OVERTHINKING――思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』に関する特別投稿です)









