「仕事のキャパが10倍になった」「悩む時間が圧倒的に減った」
そんな感想が届いているのが、木下勝寿氏のベストセラーだ。なかでも「【ピッパの法則】が使える!」という感動の声とともに、ニトリ似鳥会長や食べチョク秋元代表から「ビジネスパーソンが一番読むべき一冊」と絶賛されているのが『時間最短化、成果最大化の法則』である。今回はライターの樺山美夏氏に、本書から「三流・二流・一流の仕事の違い」を鋭く読み解いてもらおう。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)
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矢沢永吉と35億の借金
日本を代表するロックミュージシャン・矢沢永吉さんが、かつて35億円という巨額の借金を背負ったことは広く知られている。
1998年、オーストラリアでのスタジオ建設プロジェクトを信頼して任せていた現地の責任者や側近による横領被害に遭ったのだ。
しかし彼はこの借金を、わずか6年ほどですべて返済した。
後年、矢沢さんは著書やインタビューで、この借金は自分がまいた種だから死ぬわけにはいかないと現実を受け止め、必ず返せると信じて、年間数十本ものライブ活動や、CM出演など精力的に活動したと語っている。
失敗しても、それを乗り越えたらまたいいことが待っている。人生はその繰り返しだというのだ。
35億円という壁を、矢沢さんは、人生の終わりとしてではなく、新たなハッピーの始まりとして受け取った。
誰もが「もう無理だ」と感じるような重さの壁は、それを背負えるだけの実力がある人間の前にしか現れないのだ。
壁の正体とは?
著者は本書で、壁の正体を次のように解き明かしている。
あなたは、これまでの人生で現れた数々の壁を、苦労しながらもなんとか乗り越えられてきたのではないか。
そのときは「大変だ」「お先、真っ暗だ」と思った出来事も、なんとか乗り越えられたのではないか。
実は、壁は必ず乗り越えられる。
なぜなら壁の高さは、あなたと社会との相対性で決まるからだ。
(中略)
では、壁は何のためにあなたの前に立ちふさがるのか。
壁に見えていたものが実は“階段”だった!
実は壁に見えていたのは、一段が異常に高い階段なのだ。
つまり、壁を乗り越えた後のあなたは一段高いステージに上がり、「高みに登った」ということだ。
だから壁は「成長するためのイベント」として定期的に発生するのだ。
よって壁は低すぎても意味がないし、乗り越えられなくても意味がないので、「努力すれば乗り越えられる高さ」でやってくる。
定期的にやってくる大きな段差を登っていけば、どんどん成長して高いステージに行けるのだ。
こんな言葉がある。
「三流は壁を避ける。二流は壁を乗り越える。一流は壁を楽しむ」
――『時間最短化、成果最大化の法則』より
成長のイベントと考えられた人が勝つ
実際、成功した人に取材すると、大きな失敗をしたあと、大きな成功を成し遂げている人が少なくない。
つい先日も、新しいビジネスに手を出して10億円の借金を背負った後、原点回帰で本業に専念し、数年で借金を返済。今や海外からも高く評価されている経営者の話を聞いたばかりだ。
目の前に立ちはだかる壁は、あなたを絶望させるためのものではない。
あなたが一段高いステージへ登るために用意された成長のイベントなのだ。







