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ANAは上級会員向け特典の改定の、見直しを発表した。しかしその内容に、再び波紋が広がっている。現場に新たな負担を押し付ける展開にならないか、空港ラウンジ受付や客室乗務員(CA)の接客力に頼ることにならないか、疑問である。(航空ジャーナリスト 北島幸司)
ANA「SFC改定」見直しも
結局、現場任せでいいのか
9月4日の記事『ANAマイル修行僧がブチギレた…ラウンジ利用の新基準は「全面撤回」か?3つのシナリオ』でも解説した通り、「ANAスーパーフライヤーズカード(SFC)」の制度改定が、異例の展開を見せている。
当初の改定内容は、2028年4月からSFC会員をANAカード・ANA Pay年間決済額によって「SFC PLUS」と「SFC LITE」に分け、300万円以上ならANAラウンジとスターアライアンス・ゴールドを維持する一方、300万円未満ならラウンジ利用不可、スターアライアンス・シルバーへ変更するものだった。
しかし、既存会員にも一律適用する内容に大反発が広がった。ANAはこれを受けて6月、「改定内容について見直しを検討している」と表明。詳細は9月末までに案内すると時間稼ぎを図った。
そして9月29日、満を持して発表した内容に対して、再び賛否両論が巻き起こっている。
見直し後の制度・運用方法でも、年間決済額300万円のハードルは変わらなかった。一方、利用額未満となる「SFC LITE」について、当初は利用不可としていたANAラウンジを、「条件付きながら利用可能」とした。
利用者の声を受けて修正したこと自体は評価したい。しかし、今般の発表内容を読めば読むほど、別の疑問が浮かぶ。
「ANA経営陣や幹部は、最も面倒くさい判断を、現場に投げただけではないか」――。
もはや会員戦略うんぬんではなく、現場スタッフを矢面に立たせるような、経営判断マターを現場任せで下ろしてしまう企業風土に、新たな問題点が浮き彫りになっていないか。







