説明したのに動かない。指示したのに違う方向に進む――そんな経験を繰り返している上司は多い。じつは問題は部下の理解力ではなく、「伝えた」で終わっている上司側の指示の出し方にある。SNSでビジネススキルについて情報発信を行い、総フォロワー数が37万人を超える「にっしー社長」こと西原亮氏の著書、『コンサル時代に教わった 仕事ができる上司の当たり前』をもとに、誰でも「しごでき」になれる令和の仕事の基本を解説する。(構成/ダイヤモンド社・林拓馬)

「伝えた」は、コミュニケーションの4段階のうち最初の一つに過ぎない
指示を出した。説明した。資料も渡した。
ちゃんと伝えたはずなのに
――
そう感じたことのある上司は少なくないはずだ。
しかし著者の前職の優秀な上司は、こう考えていた。
コミュニケーションには4つの段階がある。
「伝える」→「理解させる」→「納得させる」→「行動させる」
多くの上司は「伝えた」だけで満足し、そこで止まっている。
しかし相手が「理解」し「納得」していなければ、正しい「行動」は生まれない。
優秀な上司が指示の最後に必ずやっていたこと
彼は、コミュニケーションには「伝える」→「理解させる」→「納得させる」→「行動させる」の4つの段階があると言いました。
多くの上司は、一方的に話して「伝えた」だけで満足しがちです。しかし、相手が「理解」し「納得」していなければ、正しい「行動」は生まれません。
そこで、その上司が必ず最後に行っていたのが、「部下に自分の言葉で説明させる(復唱させる)」ことでした。
「さて、ここまで話したけれど、認識がズレるといけないから確認したい。今の私の指示を、○○さんの言葉でもう一度説明してくれるかな?」
これを聞かれた部下は、適当に聞き流していたら答えられません。自分の脳内で情報を咀嚼し、整理してアウトプットしなければならないからです。
この一言は、一見するとシンプルだ。
しかし部下の立場から考えると、その場でぼんやり聞いていたら絶対に答えられない問いだ。
頭の中で情報を整理し、自分の言葉に置き換えてアウトプットする――
そのプロセスを経て初めて、「理解」と「納得」が確認できる。
また、部下にとっても「復唱させられる」ことは決して屈辱ではない。
「認識がズレるといけないから確認したい」という前置きが、配慮ある問いかけにしている。
プレッシャーではなく、「一緒に確認しよう」というトーンで行われることが、この方法の肝だ。
「行動させる」ところまで責任を持つのが、上司の仕事
指示を出すことは、上司の仕事の始まりに過ぎない。
部下が「理解し、納得し、正しく動ける」状態にするまでが、上司の責任の範囲だ。
「伝えた」で終わっている間は、部下が動かないのは上司の問題でもある。
今の指示を、あなたの言葉でもう一度説明してくれるかな。
この一言を添えるだけで、指示の精度と部下の動き方は、まったく変わる。
次に指示を出したとき、最後に「あなたの言葉でもう一度説明してくれるかな」と一言添えることだけでいい。
(本記事は、書籍『コンサル時代に教わった 仕事ができる上司の当たり前』をもとに作成しました)














