「最近、長く歩くと疲れやすい」「足腰の痛みが抜けない」。そんな不調を、“年齢のせい”にしていないでしょうか。
いま、約1万5000人が実践するメソッド「自力整体」では、「体を整える習慣」が、将来の歩く力を左右すると考えます。
実際、教室には、ウォーキングや登山、旅行を楽しむ高齢の方も多数。共通しているのは、日ごろから骨盤や体のゆがみを自分で調整していることです。
そこで今回は、新刊『すっきり自力整体』から、今の体の状態を知る簡単セルフ診断と、ゆがみ調整ワークを紹介します。
監修:矢上 裕(矢上予防医学研究所所長/自力整体考案者/鍼灸師・整体治療家)
構成:依田則子 写真:榊智朗

老後も元気に活動する人の“たった1つの習慣”とは? 【整体プロが指南】

老後も元気に活動する人は「整える習慣」がある

 自力整体の教室には、70代、80代になっても元気に活動されている方が多くいます。
 日々ウォーキングを楽しむ方、旅行や登山へ出かける方、中には海外留学に挑戦された方もいます。

 そうした方々に共通しているのが、「体のゆがみを放置しない習慣」です。
 年齢を重ねると、筋力だけでなく、関節や骨格のバランスも崩れやすくなります。すると、一部の筋肉や関節に負担が集中し、腰痛やひざ痛、疲れやすさにつながります。

 そこで大切なのが、一日の終わりに体を「整える」こと
 日ごろから骨盤や体のバランスを調整しておくことで、足腰への負担を減らし、不調を予防しやすくなるのです。

「骨盤のゆがみ」は放置してはいけない

 自力整体では、「骨盤の調整」を重視しています。
 なぜなら、骨盤は体を支える“土台”だからです。

 骨盤が傾いたりねじれたりすると、その影響は背骨、首、肩、脚へと連鎖します。すると、筋肉が無理にバランスを取ろうとして緊張し、慢性的なコリや痛みが起こりやすくなります。

 さらに、骨盤まわりの硬さは、歩幅の低下やつまずきやすさにも関係します。
「最近、歩くのがしんどい」
「長時間立つと腰がつらい」
 そんな人は、筋力不足だけでなく、骨盤まわりの硬さやアンバランスが隠れていることもあります。
 だからこそ、日ごろから骨盤の状態を点検し、柔軟性や安定性を保つことが大切なのです。

 まずは、自分の骨盤がどのくらいゆがんでいるか、簡単にチェックしてみましょう。

老後も元気に活動する人の“たった1つの習慣”とは? 【整体プロが指南】

まずはチェック! 骨盤のゆがみセルフ診断

老後も元気に活動する人の“たった1つの習慣”とは? 【整体プロが指南】

【骨盤のゆがみチェック】

 ① 目を閉じ、その場で50回足踏みをする
 ※ひざをしっかり持ち上げる

 ② 終わったら目を開け、最初の位置を確認する

 ③ 大きく位置や向きがずれていた場合は、骨盤や体のバランスが崩れている可能性があります

 左右どちらかへ偏る場合は、片側の筋肉が緊張し、体の重心がズレているケースも少なくありません。

寝る前におすすめ! 骨盤調整ワーク

 ここからは、新刊『すっきり自力整体』で紹介している「骨盤調整ワーク」の一部をご紹介します。

 寝る前のリラックスタイムにおこなうと、腰まわりがゆるみやすく、足腰の疲労ケアにもおすすめです。

 ※画像を見ながらおこなうと、よりわかりやすいでしょう
(※画像は『すっきり自力整体』より)

老後も元気に活動する人の“たった1つの習慣”とは? 【整体プロが指南】
老後も元気に活動する人の“たった1つの習慣”とは? 【整体プロが指南】

 ◎骨盤調整ワーク

【手順1】
 ◆あおむけになり、長めのタオルを左足に引っかける

 ※使わなくなったコットンストールでもOK
 ◆左脚を持ち上げる
 ※90度が理想ですが、無理のない範囲でOK

【手順2】
 ◆左脚をゆっくり外へ開く
 ◆右ひざを軽くゆする

 ※右手はバンザイしてもOK
 ※体が硬い人は、左ひざを曲げても大丈夫です

 POINT
 左のお尻にキュッと力を入れる

【手順3】
 ◆体を左側へゆっくり倒し、両手でタオルを持ちながら腰をねじる

 POINT
 ・おへそを床へ近づけるイメージでねじる
 ・左のお尻の筋肉(中殿筋)を意識しておこなう

【手順4】
 ◆反対側も同様に。硬さを感じる側は少し長めに

 今回ご紹介したのは、書籍『すっきり自力整体』に収録されているメソッドのほんの一部です。

 本書には、
 ・全身を整える54分のショートレッスン(動画付き)
 ・「息・血・水・便・念」という5つの老廃物を流す考え方
 ・コリや痛み、不調に対する具体的なセルフケア
 など、日常に取り入れやすい形でまとめられています。

「足腰の不安」を感じはじめたときこそ、自分の体を見直すタイミング。まずは、整えることからはじめてみてください。

矢上 真理恵(やがみ・まりえ)
矢上予防医学研究所代表取締役
1984年、兵庫県生まれ。高校卒業後単身渡米、芸術大学プラット・インスティテュートで衣装デザインを学び、ニューヨークにて独立。成功を夢見て、徹夜は当たり前、寝るのはソファの上といった多忙な生活を続けた結果、心身のバランスをくずし動けなくなる。そのとき、父・矢上裕が考案し約1万5000名が実践している「自力整体」を本格的に学び、心身の健康を取り戻し、その魅力を再発見。その後、自力整体ナビゲーターとして、カナダ、ヨーロッパ各地、イスラエルにて、クラスとワークショップを開催。さらに英国の名門セントラル・セント・マーチンズ大学院で「身体」をより体系的に学び、2019年に帰国。現在、国内外の人たちに自力整体を伝えながら、女性のための予防医学をライフワークにしている。著書に、『すごい自力整体』『すぐできる自力整体』(ダイヤモンド社)がある。

自力整体オフィシャルウェブサイト
https://www.jirikiseitai.jp/

監修者:矢上 裕(やがみ・ゆう)
矢上予防医学研究所設立者、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家
1953年、鹿児島県生まれ。関西学院大学在学中の2年生のとき、予防医学の重要性に目覚め、東洋医学を学ぶため大学を中退。鍼灸師・整体治療家として活躍するかたわら、効果の高い施術を自分でできるように研究・改良を重ね「自力整体」を完成。兵庫県西宮市で教室を開講、書籍の出版やメディア出演などで注目され、全国から不調を抱える人々が続々と訪れるようになる。現在約400名の指導者のもと、約1万5000名が学んでいる。著書に『自力整体の真髄』『はじめての自力整体』『100歳でも痛くない 痛みが消える自力整体』(ともに新星出版社)など多数。自力整体の書籍は累計32冊、総発行部数は77万部を超える。遠隔地の人のために、オンライン授業と通信教育もおこなう。
※自力整体は矢上裕の登録商標です。