五高記念館 Photo:PIXTA
NHK連続テレビ小説『らんまん』のモデル・牧野富太郎と、『ばけばけ』のモデル・小泉八雲。2人の、知る人ぞ知る共通点をたどる。※本稿は、ラテン語研究者のラテン語さん『日本はラテン語でできている』(SBクリエイティブ)の一部を抜粋・編集したものです。
植物にラテン語の学名をつけた
朝ドラ『らんまん』のモデル・牧野富太郎
高知でラテン語に深くかかわった人物といえば、第一に牧野富太郎先生が挙げられると思います。2023年のNHK連続テレビ小説『らんまん』の主人公、槙野万太郎のモデルになったことで、近年その名が一層広く知れ渡るようになりました。
牧野富太郎(1862~1957)は、現在の高知県佐川町に生まれた植物学者です。日本の植物の分類に努め、およそ1000の新種を命名し、40万点余りの標本を採集しました。また、小学校中退という学歴でありながら、助手や講師として東京帝国大学に40年以上勤めたという異色の経歴も持っています。
彼が行った植物の分類では、日本語名をつけるだけではなくラテン語の学名も考案しています。例えば、九州北部で彼が発見したハマタマボウキにはAsparagus kiusianusという学名をつけました。kiusianusは、「九州の」という意味です。
また、日本において日本人が初めて新種だと認識した植物に名前と学名をつけたのも彼の功績です。東京帝国大学の研究者、大久保三郎とともに、高知県で発見した植物を「ヤマトグサ」と命名し、それにTheligonum japonicumという学名をつけました。japonicumは「日本の」という意味です。







