リーダーに必要な言語化とは?
優秀なマネージャーは、「少しだけ演技」する。あえて「演じること」を選べば、「部下に信頼される」「会社に評価される」「自分も疲れない」職場になる。そんなリーダーの実践的なふるまい方をまとめたのが、『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』(本田淳也著)である。本稿では、同書の内容を一部抜粋して紹介する。
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「なぜ任せられたか」がわからないと動きにくい
「この案件、黒滝さんにお願いします」
こんなふうに仕事を任されると、部下は嬉しいものです。
任されるということは、信頼されている証拠だからです。
マイクロマネジメントで細かく指示するより、「あとは君に任せる」と言った方が、部下のモチベーションは確実に上がります。
でも、ここに大きな盲点があります。
多くの場合、任せた理由を伝えていないのです。
「なぜ自分が選ばれたのか」、その理由を聞けないまま、部下は手探りで仕事を進めることになります。
これって、すごくもったいないことなんです。
実際、任せた理由を一言加えるだけで、部下のやりがいは倍増します。
自分の「判断の根拠」を言語化する
背景を伝えることは、リーダーにとってもメリットがあります。
「なぜその人を選んだのか」を言語化することで、自分自身の判断の根拠が整理されます。
なんとなく選んでいた場合でも、理由を考えることで適材適所の精度が上がります。
また、理由を伝えることで、部下に「何を期待しているか」を明確に示すことができます。
「渡辺さんは営業成績が安定しているから、新人の指導をお願いしたい」
「木村さんはお客さんからの信頼が厚いから、この案件を担当してほしい」
こんなふうに具体的に伝えることで、リーダー自身も「なぜその人なのか」を明確に説明できるようになります。
理由を伝える際のコツは、「過去の実績を根拠にする」「具体的な能力を挙げる」「周囲からの評価を伝える」の3点です。
「この仕事、黒滝さんにお願いします。前回の資料がとてもわかりやすくて、お客さんからも褒められました。今回もそのわかりやすさを活かしてもらえればと思います」
こんな一言を加えるだけで、部下の受け取り方は劇的に変わります。
明日から、部下に仕事を任せるときは「なぜあなたなのか」を一言添えてみてください。
理由を伝えるのは、たった10秒。でも、その10秒で部下のモチベーションは大きく変わります。
(本稿は、『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』の発売を記念したオリジナル記事です)








