部下は、驚くほど上司のことを観察している。
優秀なマネージャーは、「少しだけ演技」する。あえて「演じること」を選べば、「部下に信頼される」「会社に評価される」「自分も疲れない」職場になる。そんなリーダーの実践的なふるまい方をまとめたのが、『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』(本田淳也著)である。本稿では、同書の内容を紹介する。

優秀な部下が退職を決意した、上司の残念すぎる「ふるまい」とは?Photo: Adobe Stock

退職理由の本音

部下が退職を申し出るとき、「キャリアアップのため」「他にやりたいことができた」と言います。
でも、本音は違うことが多いです。

ある20代の社員はこう言いました。
上司を見ていると、自分の5年後、10年後が見えてしまって。この働き方は無理だと思った」
部下は、制度や説明文ではなく、目の前のあなたを見て将来を判断しているのです。

上司の働き方が、部下の未来になる

どれだけ「働きやすい会社です」と言っても、上司が休めていなければ意味がありません。

いつも忙しそうで、休日も連絡が来て、疲れた顔をしている
――そんな上司を見た部下は、「自分が昇進したらこうなるのか」と考えます。

会社の制度がどれだけ整っていても、目の前の上司の姿が「現実」として映るのです。

あなたは見られている

部下は、あなたが思っている以上にあなたを観察しています。
働き方だけではありません。
表情、話し方、余裕があるかどうか。

そのすべてが、部下にとっての「この会社で働く未来」のイメージになっています。
もしあなたが休みなく働き、常に追われているなら、部下は静かに将来を不安に思っているかもしれません。

リーダー自身が健康的に働く

部下を守るために、まず自分自身が健康的に働くこと。
それがリーダーの役目です。

無理をして頑張る姿を見せることが、必ずしも良い影響を与えるわけではありません。
むしろ、「この人みたいになりたくない」と思われてしまうこともあるのです。

働き方は、そのまま部下の将来イメージになります。
あなたを見て、誰かが“ここでは続けられない”と判断していませんか?

(本稿は、『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』の発売を記念したオリジナル記事です)