買収に総額9兆円を使った武田薬品2代の社長、累計報酬は25億円と190億円!隠しきれない劣化と「ヤメタケ」の怨念ウェバー氏(左)と長谷川氏が四半世紀で壊したものとは? Photo:医薬経済社
*本記事は医薬経済ONLINEからの転載です。

 武田薬品を14年から率いてきたクリストフ・ウェバー社長がようやく退任した。残された場に立ってみると、12年に及ぶウェバー治世が残した多くの爪痕を広く見渡すことができる。6兆2000億円を投じたシャイアーの買収こそ業界関係者に衝撃を与えたが、武田の劣化ぶりは隠しようがない。

 同社が1兆円を優に超える現金及び現金同等物を保有し、無借金経営を誇ったのもはるか昔。足元の有利子負債総額は依然4兆8000億円に上り、逆に現金及び現金同等物は6000億円弱へ減少した。過剰な借金の返済は30年代初頭まで続く。肝心の“稼ぐ力”のほうも潰瘍性大腸炎薬「エンティビオ」への後発品参入が刻々と近づく最中でも新薬パイプラインの貧弱さは相変わらずで、メガファーマらしからぬ瀬戸際経営が続いている。ジュリー・キム新社長の前には「グレートジャニー」が遺した荒地が広がっている。この事態を前に、ウェバー社長の「製造責任者」である長谷川閑史元社長は今、何を想うのであろうか。