その人は、投資で大きく儲けるつもりはなく、リスクを抑える運用をしたかったので「4資産均等バランス型ファンド(為替ヘッジあり)」を購入したとのこと。ハラハラしたくなかったからバランス型にしたのに、どうしてこうなったのだろう……と沈み込んでいる。
NISAやiDeCoで複数の投資信託を積み立てている人の中には、そのうち1~2本が数万円から数十万円の評価損になっているケースもよく見かける。
残高一覧表を持参し、損益がマイナスの部分に赤丸をつけ、「どうして元本割れなのでしょうか」と質問する人もいた。
こうしたケースを他人事と思ってはいけない。評価損を抱える投資信託を保有している人は、読者のみなさんの中にもいるはずだ。特に勤務先の確定拠出年金(企業型DC)をほったらかしにしてノーチェックの人は要注意だ。
株高、金利高であったとしても、投資信託がマイナスになるのはなぜなのかを検証してみよう。
「株高なのに元本割れ」の原因は
実は債券だった
「オルカン(三菱UFJアセットマネジメントの『オールカントリー』の愛称)」をはじめとする世界株に投資をする投資信託や、日本株のインデックスファンドを買っている人のほとんどは、評価損にはなっていない。なぜなら、株価が好調だから(購入して間もない人は、株価の動きにより短期的には評価損になる日もある)。
保有の投資信託が評価損になっているのは、次のタイプの商品を購入している人だ。
・バランス型ファンド
・債券型ファンド
バランス型ファンドとは、株式と債券を組み合わせて投資をするタイプの投資信託のこと。債券型は、文字通り債券に投資をするタイプだ。
つまり、現在の経済環境で投資信託が評価損になる要因は、債券にある。「金利のある世の中」になったというのに、なぜマイナスに?と不思議に思う人は多いだろう。
投資をするなら、絶対に覚えておきたいことがある。それは「金利が上がると債券価格は下がる」ということ。
金利と債券価格は、逆の動きをする。これは「経済の約束事」なので、暗記しておきたいフレーズだ。







