16日、金融政策決定会合を終え、日本銀行・植田和男総裁に代わり会見する内田眞一副総裁 Photo:SANKEI
4会合ぶり利上げに踏み切った日銀
政策金利は31年ぶり1%に
日本銀行は6月16日、昨年12月以来、半年ぶりの利上げに踏み切り、政策金利を0.75%から1.00%に引き上げた。
政策金利1%は1995年以来、31年ぶりの水準だ。
日本経済の環境は、トランプ関税実施や米国、イスラエルのイラン攻撃による中東情勢の不安定で今年の春から緊迫していた。
第一は物価の上昇だ。ホルムズ海峡の封鎖により原油の輸入が大幅に減少し、原油価格の高騰やナフサの供給不足などによって、関連製品の価格も引き上げられるという状況が現実問題になっていた。
第二は、為替レートだ。円ドルレートが著しく減価して、1ドル=160円間近になった。日本政府による大規模な介入が行われたが、円安の進行を食い止めることができなかった。
いま振り返れば、利上げは遅くとも4月の政策決定会合で行うべきだったのだ。遅ればせながら今回の利上げが行われたことを評価したい。
今回、利上げに遅れれば、同じ状況が生じる危険があったからだ。
なぜなら、ガソリン価格の補助などを行っているために物価上昇の本当の姿が見えなくなっており、また、他国(特にアメリカ)との金利差の拡大が考えられる。これを放置すればさらに円安が進む恐れがある。
このような状況を考えると、今回の利上げは、必然的なものだと考えることができる。







