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「雑談が苦手なんです」――営業の現場でも、コンサルティングの場でも、そんな悩みを打ち明けられることは少なくありません。初対面の相手に、何を話せばいいかわからない。天気の話だけでは広がらない。質問ばかりだと、なんだか尋問のようになってしまう……。
けれど実は、雑談に特別なセンスは必要ありません。面白い話も、気の利いたオチも、立派な結論もいらないのです。雑談に必要な「たった1つのコツ」とは?(作家・ファンセールスコンサルタント 和田裕美)
雑談が苦手な人は
「自分から話しかけていないだけ」かも?
「雑談が苦手」という人を見ていて、よく思うことがあります。
それは、雑談が苦手なのではなく、まだ自分から話しかけていないだけなのではないか、ということです。
「何か面白いことを言わなければいけない」
「気の利いた話題を用意しなければいけない」
そう考えすぎてしまうと、声をかけるタイミングそのものを逃してしまいます。
でも、雑談はそんなに難しいものではありません。
必要なのは、知識でも話術でもなく、相手への関心です。
実際、人は雑談の中身をそれほど細かく覚えていません。
覚えているのはむしろ、
「この人と話していて心地よかった」
「なんとなく感じがよかった」
そんな感覚です。
だから私は、最初の5分は「話題探し」の時間ではなく、関係づくりの時間だと思っています。
たったひと言が
人との距離を縮める
以前、京都で法事があったときのことです。
担当してくださったのは、おそらく20代くらいの若いお坊さんでした。
法事が終わり、私がスーツケースを持って帰ろうとしていると、
「階段の下までお荷物をお持ちしましょうか?」
と声をかけてくださいました。
ありがたくお願いし、一緒に歩いていると、そのお坊さんが私のスーツケースを見て、「RIMOWA(スーツケースのメーカー)、いいですね」とひと言。
私は内心、ああ、雑談の入り方が上手だなと思いました。







