気づくとあっという間に1日、1週間、1カ月が過ぎている。やりたいこともとくにない。「私の人生、このままでいいのか?」――そんなふうにふと、人生を立ち止まりたくなった人におすすめの1冊があります。書籍『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(池田貴将著)は、「世間から見た成功」ではなく「自分にとっての成功」を軸に、1度きりの人生を心から満足のいくものにするための1冊です。本書の発売を記念して、本書より一部抜粋・再編集して紹介します。

消耗する人生の特徴・ワースト1Photo: Adobe Stock

消耗する人生の特徴:「偽物の価値観」で生きている

今のあなたにとって「一番大切なこと」はなんですか?

結果を出すこと、周りに認められること、親に評価されること、同僚や上司とうまくやること、フォロワーを増やすこと……。

もし、そのことを考えたときに、ワクワクするのではなく、少しでも消耗を感じるなら、それはあなたの本質から離れた「偽物の価値観」に基づいた行動をしている可能性があります。

「男は強くなければいけない」
「お姉ちゃんなんだからいい子にしなきゃ」
「よい親とは……」
「よい部下とは……」
「よい上司とは……」
「よい経営者とは……」

こんなふうに、どこかの誰かが勝手に決めた物差しで「よい」と評価されるものを大事にしようと思ってしまうと、「自分の本質」から離れている可能性がとても高いのです。

「本来の自分とはちがうもの」を思い描くたびに、エネルギーが消耗される

コロンビア大学神経科学者ジョイ・ハーシュらが行った研究に、次のものがあります。

結婚している人に、「私は結婚していない」など、「真実ではないこと」を心の中で思ってもらいました。

このときの脳内の状況をfMRIで調べると、「闘う・逃げる・思考停止」のどれかの状態になっていたそうです。

この「闘う(Fight)・逃げる(Flight)・思考停止(Freeze)」の反応は、「3F反応」といい、もっとも消耗する反応です。

つまり、「本来の自分とはちがうもの」「自分の心に従っていないもの」を思い描くたびに、とんでもなくエネルギーが消耗されているのです。

一方で、自分が本当に大切だと思っているものは、その言葉を言うだけでエネルギーが上がったり、自信が出てきたりします。

自分にエネルギーを与えるものが、自分にとっての「本物の価値観」なのです。

消耗の原因:「本物の価値観とかけ離れた行動をしている」

以前、海外へコーチングのトレーニングに行ったとき、次のような演習に参加しました。

水平に腕を出して、「私は池田貴将だ」と自分の名前を言います。そして近くの人が私の腕を下に押そうとします。力を入れていなくても、腕はそれほど下がりません。

次に、「『私はドナルド・ダックだ』と言うように」と指示されます。

すると、そのとき、力を抜いているつもりはないのに、押されると簡単に腕が下がってしまいます。

脳は、自分が嘘をついていると思うと、それだけで力が出なくなるんです。

つまり、自分が気づかないうちに、本来の自分らしくないことをしてしまっているということ。

本来の自分の価値観とはかけ離れたことをしている─これこそが、停滞しているすごく大きな原因の1つなのです。

「私にとって本当に大切なことはなんだろうか?」

本物の価値観には、次の特徴があります。

・「その価値観を大切にしている」と思うとエネルギーが上がる
・「その価値観を大切にしている未来」のイメージが自然と目に浮かぶ
・「その価値観に沿って行動する」と充実感が高まる
・その価値観に基づいた決断・行動であれば、たとえ悪い結果でも受け入れられる

他人に言われるがまま、自分の価値観に基づかない生き方をしていると、あっという間に疲弊していきます。

「私にとって本当に大切なことはなんだろうか?
それを大切にして生きているだろうか?」

ぜひそう問いかけてみてください。

(本原稿は『人生アップデート大全』の一部抜粋・再構成を行ったものです)