「今の職場、なんだか自分に合っていない気がする……」
そんな違和感を抱えながら働いている人は多いだろう。しかし、その原因を「能力不足」だと決めつけるのは早いかもしれない。『左ききのエレン』で累計420万部超を突破した漫画家・かっぴー氏は、「活躍できるかどうかは能力だけでなく、環境との相性で決まる」と語る。では、”自分に合わない職場”の特徴は何か。今回は、その見極め方について考えてみたい。
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能力があるのに活躍できない理由
みなさんの周りに、「優秀なはずなのに活躍できていない人」はいないだろうか。過去には結果を出していた。能力もある。周囲からも期待されている。それなのに、なぜか今の職場ではパッとしない。すると本人も周囲も、「能力が足りないのではないか」と考え始める。しかし、本当にそうなのだろうか。
僕は、必ずしも能力の問題とは限らないと思っている。なぜなら、人が活躍できるかどうかは、能力だけで決まるわけではないからだ。
以前の記事でも紹介したように、僕は誰しも「自分の天才」になれると考えている。そのためにはまず、自分の得意・不得意を理解し、自分がどんなカードを持っているのかを把握する「自分のベテラン」になる必要がある。
しかし、それだけでは足りない。そのカードを活かせる環境にいることも同じくらい重要なのだ。
「カード」と評価基準が合わないとダメ
今の職場が合っていない人の特徴として、まず挙げたいのが「評価基準とのミスマッチ」である。
実は僕自身、ここをとても重要だと思っている。
たとえば僕は、決まった時間の出社や身だしなみ、大きな声での挨拶といった形式を整えることよりも、アウトプットの質を高めることに価値を感じるタイプだ。
もちろん社会人として最低限のルールは守るべきだと思う。しかし、成果物で結果を出しているにもかかわらず、勤務態度だけを理由に評価されない会社だったらどうだろう。おそらく僕のモチベーションは大きく下がる。
だから僕には、結果を重視する環境のほうが向いている。
「カードが評価されない」はもったいない
一方で、規律を守ることや周囲との調和を保つことが得意な人もいる。そのような人は勤務態度も評価対象になる会社のほうが力を発揮できるかもしれない。
大切なのは、どちらが正しいかではない。自分のカードと評価基準が合っているかどうかなのだ。評価基準が合わない職場では、どれだけ努力しても報われない感覚が生まれる。
成果を出しているのに認められない。逆に、自分が重要だと思っていない部分ばかり指摘される。こうした状態が続くと、能力以前にやる気が削られてしまう。
その結果、本来持っていた力まで発揮できなくなるのである。
環境が変わると結果も変わる
さらに見落としがちなのが、環境は常に変化しているという事実である。組織改編、異動、昇進、人の入れ替わり。こうした変化によって、以前は活躍できていた人が急に結果を出せなくなることもある。
これは能力が消えたからではない。環境との相性が変わったからだ。昨日まで自分に合っていた環境が、今日も同じとは限らないのである。
「ハマっているか?」を確認し続ける
だからこそ僕は、「今、自分がワークできているか?」を定期的に確認することが重要だと思っている。
仕事が楽しいか。自然と力が出るか。評価に納得感があるか。自分の強みを使えているか。こうした問いに向き合うことで、自分と環境のズレに早く気づくことができる。逆に、違和感を抱えながら何年も働き続けると、「自分は能力がない」と誤解してしまう危険がある。
僕たちは成果が出ないとき、自分の能力を疑いがちだ。しかし、本当に見直すべきなのは能力ではなく環境かもしれない。
もし今の職場で力を出し切れていないと感じているなら、自分を責める前に考えてみてほしい。問題は能力不足ではなく、今の職場があなたに合っていないだけかもしれないのだから。
(本記事は書籍『天才になれなかった全ての人へ 自分だけの武器が見つかる才能論』に関する書き下ろし原稿です)







