
なぜ直美は軍人と縁があるのか
さて。病院。
生徒たちは、りんと直美(上坂樹里)の正反対の個性に翻弄されていた。
りんのように患者の願いをなんでも聞いていたら時間がかかるし、女中のようになってしまう。かといって、直美は要領を優先するため、ちょっと雑で後でやり直しになることもある。また誰に対しても言い方がきつい。
やさしさもきつさも「どっちも大事だよ」とツヤがフォローする。現場で臨機応変にどちらのカードを切るかその都度判断する必要があるのだ。
生徒たちの自分たちの評判を立ち聞きしてりんは動揺するが、直美は動じない。
「私たちだって、バーンズ先生のこと、文句言ってたじゃない。聞いてもいいことない」
ここは直美の言うことに一票入れたい。
直美は再び、軍人・小川吾郎(甲斐翔真)と会う。彼の友人はお酒以外なら何を口にしてもいいほどに回復していた。
今日は口調が穏やかな直美に、小川も礼儀正しく謝罪する。
「お若いのに一番階級の上で」とさすが軍人。階級制度に忠実だ。小川は近衛歩兵第三連隊二等軍曹。
直美はなんだか疑わしそうな目で小川を見る。
「ちょっと軍人さんにはちょっと……」
昔、寛太(藤原季節)にこっぴどく騙されたから、軍人さんに警戒心がわくのだろう。
直美と軍人、なぜ、ご縁があるのか。
それは、おそらく、直美を描くうえで参考にした人物・鈴木雅の結婚相手が陸軍少佐の鈴木良光だったからだろう。
史実を予習している視聴者的には軍人が出てくると、お、この人がのちに直美の相手役になるのかなと
想像をめぐらす。小日向こと寛太は偽軍人で、直美共々まんまと騙されたが(なかには偽軍人と見抜いていたツワモノ視聴者もいるようだ)、本物の軍人らしい小川はどうだろう。







