「悩んでいる時間が激減!」
「仕事のキャパが10倍に!」
こんな感想が寄せられているのが木下勝寿氏のベストセラー4部作だ。読者が衝撃を受けたのはモチベーションや頑張り方ではない。「考え方のクセ(思考アルゴリズム)」だった。
話題の新刊で木下氏は「地頭は“センス”ではなく“スイッチ”。押し方を知れば変えられる」と語る。ライターの照宮遼子氏が新刊をコンパクトに深掘りする。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)

地頭が「いい人」と「悪い人」を分ける、たった1つの違いとは?Photo: Adobe Stock

「地頭が悪い人」と思い込んでいる人が9割

私は学生時代、テストの成績は悪くなかった。
暗記は得意だったし、「正解のある問題」を解くのが好きだった。
そして、学校ではテストの点数が高ければ、それで十分だった。

でも社会に出てから、それがまったく通用しなくなった瞬間があった。
そもそも何が正解なのか、誰も教えてくれない。マニュアル通りにやればいいわけでもない。

つまり、世の中には、テストの点数では測れない賢さがあるというわけだ。
それを多くの人は「地頭がいい」「地頭が悪い」と呼んでいる。
そして私は長い間、自分は後者だと思っていた。おそらく多くの人もそうだと思う。

見落としていること:地頭は「才能」ではない!

再現性の高い思考法と仕事術で、多くのビジネスパーソンから支持を集める木下勝寿氏は新刊『地頭スイッチ』の中でこう述べている。

「地頭がいい人」とは、「地頭モード」のスイッチを適切に入れられる人のこと。
逆に「地頭が悪い」と悩んでいる人は、元々の能力が低いわけではなく、スイッチの場所や押し方をまだ知らないだけ。(中略)スイッチの場所と押し方さえわかれば、誰でも「地頭のいい状態」になれるのです。
――『地頭スイッチ』より(P.14)

「地頭がいい」というのは生まれつきのものだと思っていた。
頭の回転が速い人や、要領のいい人は最初から違う。

だから地頭が悪いと感じるたびに、「努力でどうにかなるものではない」と、どこかであきらめていた。
どれだけ知識を増やしても、経験を積んでも、そもそもの土台が違う。そう思うと、同じ土俵に立てない気がしていた。

でも、スイッチがあるなら話は変わる。
生まれつきの才能ではなく、スイッチの入れ方を知っているかどうかの問題というなら、今から変えられる

本書を読んで初めて、「地頭が悪い」という言葉の意味が根本的に変わった気がした。
「自分は地頭が悪い。だからできないんだ」――そう思い込んであきらめてきた人にこそ、読んでほしい一冊だ。