「毎日がしんどい…」と息苦しさを感じていませんか? 人生の苦しさの正体は、実は心の中にある「2つのもの」が不足しているからかもしれません。度重なる不幸やうつ病といったどん底の時期に、精神科医である筆者を救った4文字の言葉とは? 心をフッと軽くする「開き直り」と、ありのままを認める「自信」を取り戻し、人生を楽しく生き抜くためのヒントをお届けします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。

【精神科医が教える】「なんだ、これでよかったのか…」うつ病でどん底だった私を救った、たった4文字の言葉Photo: Adobe Stock

人生が苦しい時の正体とは?

今日のテーマは「人生の苦しさの正体」についてです。人生が苦しいなと感じたとき、その正体は一体何なのでしょうか。私なりによく考えてみた結果、「2つのもの」が足りていないからだと気づきました。

それは、「開き直り」「自信」です。この2つが欠けていると、人生は苦しいものになってしまいます。

人生を楽にする「開き直り」の力

まず、開き直りが足りないとはどういうことでしょうか? 結局のところ、どうあがいても私たちの人生にはいつか終わりがやって来ます。これはもう、どうしようもない事実ですから、ある意味で開き直るしかありません。

また、自分の置かれた状況には「変えられるもの」と「変えられないもの」があります。「私は私である」という事実を含め、どうしようもないことは「どうしようもない」と開き直る。そして、「なんとかなりそうなこと」だけを、なんとかしてみる。結果が伴うかどうかもわからないため、そこに対しても潔く開き直ることが大切です。

この「開き直り」の精神がないと、人生は途端に苦しくなってしまいます。

ありのままの自分を認める「自信」

もう一つ足りないものが「自信」です。ここで言う自信とは、「私は自信満々です!」というような強気なものではありません。「私が私であっていい」と思える、自己肯定感のような意味合いでの自信のことです。

「いまの自分じゃダメだ」と自己否定に走りやすい人は、やはり人生が苦しくなります。なぜなら、今やっていることや、自分の人生そのものに自信が持てていないからです。

人生には明確な答えがありません。答えがない中で、ずっと自信を持てずにいれば、不安になるのは当然です。どこに向かって進めばいいのかわからず、何をしていても苦しくなってしまいます。

辛い時を支える魔法の言葉「ぼちぼち」

では、どうすればよいのでしょうか? 一つの解決策が「潔く開き直る」ことです。以前、「辛い時はこの言葉を考えると楽になりますよ」と「ぼちぼち」という言葉をご紹介したところ、とても多くの方に反響をいただきました。

この「ぼちぼち」という言葉は、まさに開き直りの言葉そのものです。「ぼちぼち、なんとかなるわ」と開き直って取り組む。だからこそ、辛い時にはこの言葉が大きな心の支えになるのです。

実は、この「ぼちぼち」という言葉は、7年半一緒に過ごした私のパートナーが考えてくれた言葉であり、私が運営していたクリニックの標語でもありました。

元々はパートナーがクリニックを立ち上げて運営する予定でしたが、亡くなってしまったため、私が引き継いで10年間無我夢中で頑張ってきました。その際、すでに出来上がっていたホームページに、パートナーがこの言葉を入れてくれていたのです。